私は一人で走るときはほぼ100%音楽を聴きながらです。必需品だけにいろいろ調べて買いました。 iPod 2台を経ての乗り換えですが、今のところ大満足!これ、ランニング用音楽プレイヤーの決定版かもしれません!?
W273は去年2月発売でランナーにはすでにかなり広まってるようなので、今更感もありますが、せっかくなのでレビューします!なお、後述しますが現在は後継版のW274Sも出ています。
音楽を転送する方法は、パソコンからUSBメモリの要領でMP3などの音楽ファイルをコピーするだけ。ただし、著作権保護された特別な形式のファイルは再生できないそうです。
iTuneのような管理ソフトもあるようですが、私は使ってません。また、iTune / Windows Media Playerからドラッグアンドドロップで曲移動可だそうです。
ディスプレイがないのにどうやって聴きたい曲を探すのかと思ったら、曲送りボタンを長押ししてフォルダ移動ができるみたいです。なので、音楽ファイルをアルバムやプレイリストごとにフォルダ分けしておくと便利です。
【追記】例えばこんな感じにMP3ファイルをフォルダ分けしていたとすると、album_1 の song_A を聞いている時に長押しするとalbum_2 の song_C に飛びます。
WALKMAN/
`-- Storage Media
`-- MUSIC
|-- album_1
| |-- song_A.mp3
| `-- song_B.mp3
|-- album_2
| |-- song_C.mp3
| `-- song_D.mp3
`-- playlist_1
|-- song_A.mp3
`-- song_C.mp3
1つの曲をいくつかの違うフォルダに入れたい時は、その都度コピーします。その場合は容量は重複した分だけ食ってしまいます。(iTuneでは、ショートカット/シンボリックリンクのような仕組みで容量が増えないようになってます。)
曲の一部(イントロではないので、サビが自動検出されてる?)を数秒だけ再生して次々に曲を試し聴きできるザッピング機能もついています(再生中に再生ボタンを長押し)。ランダム(シャッフル)再生機能もあります。
一応「ウォークマン」ブランドなんですが、私がウォークマンと聞くとイメージするカセットテープのやつからは、ずいぶん進化したみたいです(笑)
重さを比べてみた
iPod Nano 第2世代の重さを測ってみたところ、本体40g。イヤホン付きで52gでした。
一方W273は・・・約
29g!
軽いです。
最近は携帯を音楽プレイヤーとして使う人も多いですね。
iPhone 5Sを量ってみたところ、カバー付きで134gでした。
比較:W273 vs W274S
買う前にアマゾンでW273のレビューを読んでいると、意外と良くないという意見も多かったです。大体はプールでの使用についての苦情です。イヤーピースがしっかりはまっていないと、音が聴こえなくなると…。私はランニングにしか使わないので、その点は気にしませんでした。
W274Sは、水が入らないよう改良されたイヤーピースがついてくるのと、容量が4Gから8Gになったそうです。アメリカのサイトでは全然見ないので、まだ日本でしか正式販売していないのかもしれません。水泳に使おうと思っている方は、この後継モデルのほうがいいようですよ!値段も数千円の違いだと思いますし。
私はW273で問題ないので、そっちを買うことにしました。
ところで、ほんとに些細なことなんですが、ウォークマンWシリーズの商品名って覚えにくいです。
進化の過程は、NW W253→W263→W273。その後同じW270シリーズでマイナーバージョンのW274S…。こういうIDみたいな商品名、マーケティング上の方針なんでしょうか。幅広いユーザを対象にするなら、「NWD-W274S」みたいな記号の羅列ではなく、意味のある単語を最低1つは入れると違うかもしれません。ちなみに「ウォークマン」は私の中ではちょっと古い臭いカセットテーププレイヤーの一般名詞的なイメージがあります。海外向けのブランド戦略としてはいいのかもしれませんが、日本人相手だと・・・どうなんでしょう?
ヘッドホンと音質を聴き比べてみた
Daft Punk の Give Life Back to Music を聴き比べた時の音質を比べると、私の印象ではこんな感じ。
iPod イヤホン < SONYの安いヘッドホン <<< Sony W273 <= オーディオテクニカの高級ヘッドホン
SONYのヘッドホンは、SONY MDR-XD100。昔買った2000~3000円ぐらいの安物です(写真左)。
オーディオテクニカのヘッドホン(写真右)はオフィスメイトのオーディオマニアのインド人から借りました。300ドル(3万円)で買ったと言っていた気がします。
なんかよさ気なヘッドホンだったので話しを聞くと、オーディオテクニカがいかに偉大かの解説、およびヘッドホン講義が始まりました・・・。
このモデルはアフリカの木ではなく北海道産の桜の木なので音質がいいこと。彼の持っている4つのオーディオテクニカのヘッドホンの違い。オーディオテクニカが日本のファミリー企業なこと。グラミー賞のマイクも毎年このメーカーのが使われていて、アメリカのオーディオマニアの間ではとにかく大人気なこと。アメリカメーカーが重音にチューニングしすぎている(?)ことへの批判。最高のヘッドホンを探すなら、40万ぐらいする日本のSTAXやアメリカ製では一番いいGRADOというメーカーのもあること、「b」マークがポイントで最近流行ってるbeatsはマニアの間では不評などなど…。
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( ゚д゚)ポカーン
マニアックすぎて意味不明な箇所も多く、覚えてるだけでこれぐらいですが、オーディオうんちくがいっぱい聞けましたw
オーディオテクニカが日本企業なことも知らなかった日本人は私ですw
聴き比べの結果ですが、オーディオ素人の私でも比較してみると音の違いがはっきりわかりました。
iPod イヤホンとSONYの安いヘッドホンは、音がペナペナしたかる~い感じ、という感想。
今まではそんなに気にならなかったんですけどね。
注意して聴き比べるとそういう印象です。
一方Sony W273 とオーディオテクニカのは、低音が効いていて、各楽器の音が綺麗に聞き分けられ、楽器が目の前にあるような臨場感もあり、今まで気付かなかった音にも気づくことも。
とにかく、違いははっきりわかります。W273は水すら入らない密閉型の遮音性能のあるカナル型ですから、普通のヘッドホンと比べてしまうのはちょっとアンフェアなのかもしれませんが…。
今回比べてるタイプのヘッドホンだとどんなに音量を上げても、隣の人の会話が耳に入ってきますし、音漏れもします。一方、W273だとボリューム次第では外の音は全く入ってこないですし、音漏れしにくいので、音楽をかけつつ集中して作業したいときにもいいと思います。
率直な感想はこんな感じです。アマゾンUSのレビューでは音質が褒められてましたが、まさかここまでいいとは思いませんでした。
トレッドミルで走ってみた
走っても全然ブレないし、汗をかいても耳栓効果で中に汗が入らず、音はずっと聴こえました
( ´∀`)bグッ!
アマゾンUSのレビューでは、キックボクシングをしてもブレなかったという書き込みも。シャワーを浴びても問題がなかったそうなので、シャワーランぐらいなら余裕でしょうね。
注意点として、W273は音楽を再生しなくても耳栓効果で周りの音が遮断されます。前述のとおり、音楽をかけるとボリューム次第では周りの音は全然聞こえません。どっぷり音楽にはまれるのはいいんですが、同時にマイナス面でもあります。外を走る時は車に気をつけないと、と思いました。
あ、ボリュームを下げると、今度は自分の足音がちょっと気になりました。(W273が耳の中で揺れるせいかな?)
軽いのはほんと嬉しいですね。カナル型イヤホン特有の耳栓をはめている感じはまだ慣れないですが、重量は全く感じません。
【2/25追記】その後数回のジョギングと普段使いで使っていますが、足音はもうあまり気になりません。耳に何か入っているという違和感にも慣れました。1時間程度のジョグしかしてないですが、耳が痛くなったりということはまだありません。
iPod にしなかった理由
ランニング用に長いこと iPod Nano 第2世代(4GB)を使っていたのですが、もうイヤホンがボロボロになってしまいました。銅線がむき出しになり、耳のところのゴムも取れて、みすぼらしい姿に…。
イヤホンを買うぐらいなら、もう本体ごと新しく買おうかと思い、iPod 以外でいろいろ調べていて、結局 W273に行き着きました。アマゾンUSの評判を調べても 、iPod から切り替えた人がちらほらいました。
私にとって、iPodをランニングで使う上での問題点は、防水性能とイヤホン。
防水性能
iPod / iPhone は走ってる最中に雨に濡れると、壊れるリスクがあります。
昔は iPod Touch 第1世代を使ってました。しかし、ある日思いがけない雨で壊れてしまいました…。
その後、奥さんが使ってなかった iPod Nano をお下がりでもらったので、使ってました。Nano も何回か雨を経験しましたが、こっちは運良く壊れませんでした。(たぶん大した防水性能はないので、マネはしないでください…)
保証期間内でも、大抵のメーカーの保証は雨による故障はカバーしてないのでご注意を。
イヤホン
iPod はイヤホンにも問題があります。
まず、走ってる時にコードが邪魔。
特に
寒い時。iPod の動作時温度は、0°C〜35°C だそうなので、こういう文句は適切ではないかもしれませんが・・・氷点下ランのときはコードがカチカチに凍って、邪魔な上にそれがウェアに当たる時にかなりのノイズになります。うるさすぎるので、コードを持ってウェアに当たらないようにしながら走ったりもしますが、めんどいです。(これって雪国ランナーあるあるですよね・・・?!私だけ?)
暑い時にも、別の問題があります。
汗が耳に入ると、イヤホンが一時的に聴こえなくなってしまうのです…。私はあんまり汗をかかないほうなので、夏の暑い時かトレッドミルの時ぐらいしかその問題は起きないんですが、それでも聴こえなくなるとテンションが落ちます。雨の時も同様です。
そういうわけで、ランニングに向いている防水MP3プレイヤーとイヤホンを探していたら、両方が一緒になった今回の製品に行き当たりました。
他のランニング用MP3プレイヤー候補
iPod シリーズでランニング用の候補を比べてみると・・・
- iPod Nano 第6世代: 容量8/16GB。クリップ型で軽い。ラジオも聴ける。
- iPod Nano 第7世代: 容量16GBは大きくBluetooth対応だが、クリップ型になってない。
- iPod Shuffle 第4世代: クリップ型で安価だけど、容量2GBは小さい。
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▲Nano #6 | ▲Nano #7 | ▲Shuffle #4 |
(写真:apple inc)
この中では iPod Nano 第6世代が有力でした!
ただ、前述の問題があり、iPodはやめることに。
Nano第7世代はBluetooth(無線通信)対応なので、それとJaybirdみたいなワイアレスイヤホンを組み合わせるのは手だったかもしれません。自宅での再生はBluetoothスピーカーにしたりと、切り替えもできるのは魅力的。
それとポッドキャストを聞く人にはiTune+iPodは捨てがたいですね。NW-W273もiTuneから移行できるようですが、私はそういった機能は使わずファイルエクスプローラーでフォルダに直接mp3を突っ込んでいるので、iTuneとの相性などはわかりません。
ちなみにiPod製品は、割高ですが専門業者によって防水加工されたものも売ってるみたいです。
今回候補にはなってないですが、GPSウォッチにMP3プレイヤーが入った「Adidas miCoach」や、MP3プレイヤー内蔵のサングラス「Oakley Thump」もコンセプトとしては面白いと思います。
ちょっと脱線しますが、未来のMP3プレイヤーとして気になっているのは、ドイツはBRAGI社の「The Dash」スマートワイヤレスイヤホン/活動量計。
(写真:KickStarter -
The Dash Project)
上の写真のようなコードのない小さなスマートイヤホンです。ここにBluetooth通信機能、4GBストレージ、加速度センサー、心拍数モニター、バッテリーが全部入ってる夢の様な防水MPプレイヤー・・・と言いたいところですが、今はアイディア+試作だけ。本当に実現するのかはわかりません。KickStarterでのクラウドファンディングで資金集めはものすごくうまくいっているものの、実現性を疑問視する声も(
英語記事)。2014年10月に1000台の製品化を目標としてるそうで、楽しみです。
将来は、曲探索が音声やジェスチャーでできるような製品も出るかも知れませんね。グーグルグラスはカメラ内蔵なのでジェスチャー認識できそうだし、形としては近いのかも?!
追記:3ヶ月使用した感想
いまだに大満足です!うるさい飛行機の中でも快適に音楽が楽しめました。
ただ、商品名は未だに覚えられていません・・・(笑)
充電できない!故障かな?と思ったら…
購入3ヶ月後に、電源が入らなくなり、USBクレードルからPCにつないでも充電ランプがつかなくなることがありました。どうやらフリーズしていたようで、PCにつないだままリセットボタンを爪楊枝の先で押したら直りました。直前まで普通に動いていたのですが・・・。壊れたと思ったらお試しあれ!ちなみにこのリセット機能では、中の音楽ファイルは失われません。
まとめ
参考になったかわかりませんが、ランニング用途ではSony NWD-W273、大満足です。
もちろん普段使いのMP3プレイヤーとしても、おすすめです。音楽を再生しないで、耳栓としても多少使えます(笑)
この感動具合は、5年間スニーカーで走ってきてはじめてちゃんとしたランニングシューズで走った時(
記事)並みかもしれません…!
また使用を続けて気づいたことがあれば、追記したいと思います。