男子はジョフリー・ムタイが2:08:24で優勝しました。
今井は6位で2:10:45。
川内は11位で2:12:29。
女子の優勝者はプリスカ・ジェプトゥーで、タイムは2:25:07。
重友は11位で2:31:54。
このレースの結果により、ワールドマラソンメジャーズ(WMM)の2012-2013シーズンの優勝者は、男子は今回2位のケベデ、女子は今回優勝のジェプトゥーとなりました。
Mutai takes victory @INGNYCMarathon. Hattrick for Volare athletes! Pongesi Kipsang, Kimetto and Kipsang. U did it! pic.twitter.com/qWn8FwiRYG
— Volare Sports (@VolareSports) November 3, 2013
#PhotoOfTheDay New York Marathon winner Geoffrey Mutai looking majestic. pic.twitter.com/brVVUtezaT
— Statman Jon (@Statman_Jon) November 3, 2013
エリート選手の結果
男子
1位 2:08:24 ジョフリー・ムタイ
2位 2:09:16 ツェガエ・ケベデ
3位 2:09:45 ルサフォ・エイプリル
4位 2:10:03 ジュリウス・アリレ
5位 2:10:41 スタンレー・ビウォット
6位 2:10:45 今井 正人
7位 2:10:56 ジャクソン・キプロプ
8位 2:11:23 ピーター・キルイ
9位 2:11:34 ウェスリー・コリル
10位 2:12:03 ダニエル・メウッチ
11位 2:12:29 川内 優輝
12位 2:13:05 スティーブン・キプロティチ
13位 2:13:23 ライアン・ベイル
14位 2:16:35 ジェフリー・エグルストン
15位 2:18:16 ブアブダラ・ターリ
女子
1位 2:25:07 プリスカ・ジェプトゥー
2位 2:25:56 フレヒウォツ・ダド
3位 2:27:47 エレナ・プロコプッカ
4位 2:28:14 クリステル・ドネ
5位 2:28:22 バレリア・ストラーネオ
6位 2:28:49 キンバリー・スミス
7位 2:29:10 サブリナ・モッケンハウプト
8位 2:29:24 ティギスト・トゥファ・デミッセ
9位 2:30:04 エドナ・キプラガト
10位 2:30:09 ダイアン・ヌクリ
11位 2:31:54 重友 梨佐
12位 2:34:49 リサ・ストゥブリッチ
13位 2:35:05 アドリアナ・ネルソン
14位 2:38:06 フレヒウォツ・ダド
15位 2:40:03 ケイティ・ディカミロ
ソース:公式リザルトページ
北から向かい風が吹いており、走りにくかったようですね。※NYCマラソンはスタテンアイランドから北に走りセントラルパークでゴールするpoint-to-pointコースです。
川内選手は・・・残念でした。12月に出走予定の福岡国際と防府に期待です。
Good smile of Yuki Kawauchi aka ultimate amateur runner. http://t.co/E2OhNrXBP9
— Ayako Oikawa (@AyakoOikawa) November 3, 2013
Bad run for Kawauchi at #INGNYCM but smiling talking to JPN media w/focus on positives. Next year. http://t.co/JDaenscZnf
— Japan Running News (@JRNHeadlines) November 3, 2013
なお、地元アメリカ勢トップは、男女ともに13位という結果に終わっています。
Pジェプトゥーのネガティブ・スプリット
女子優勝者の華麗なネガティブスプリットが、こちら。
地点 (km) | 通過 タイム | 5Kスプリット タイム | 5Kスプリット ペース |
---|---|---|---|
5 | 0:19:05 | 19:05 | 3:49 |
10 | 0:36:55 | 17:50 | 3:34 |
15 | 0:54:35 | 17:40 | 3:32 |
20 | 1:12:05 | 17:30 | 3:30 |
25 | 1:29:31 | 17:26 | 3:29 |
30 | 1:45:20 | 15:49 | 3:10 |
35 | 2:01:50 | 16:30 | 3:18 |
40 | 2:17:54 | 16:04 | 3:13 |
WMM2012-2013シーズンランキング
ワールドマラソンメジャーズのランキングは、冬の東京、春のボストン・ロンドン、秋のベルリン・シカゴ・NYCの6大会+五輪・世界陸上で決まります。
2012-2013シーズンは前述のとおりNYCMで締めくくられ、ケベデとPジェプトゥーが優勝となりました。男子と女子のランキングを見ると、両方共アフリカ勢がトップ10を占めています。
日本人選手は、目立つ活躍は全て2013年だったようです。男子は世陸5位の中本が27位、女子はロンドン3位の赤羽と世陸3位の福士が16位、世陸4位の木崎が24位にランクインしています。
出展は上記ランキングページ上のPDFより。
ちなみに市民ランナーでもWMM6大会完走を目指す人がいるようで、完走者をSix Star Finisherというそうです。最近ひとみさんブログの鈍足親父さんのコメントで知りましたm(__)m。詳しくはこちら。完走者リストはこちら。
優勝選手プロフィール
今回の注目選手のプロフィールは、次の拙記事をご覧ください。
記事ではGムタイについて、こんな風に紹介していました。
Gムタイは81年ケニア生まれ。2011年のボストンマラソンにて、男子フルマラソン非公認コース世界歴代1位である2:03:02を達成(大会記録を2分50秒も更新)。同年、NYCマラソンにてペーサーなしで大会記録を2分37秒も縮める2:05:06で優勝。2012年のベルリンでも2:04:15の好記録。2011-2012シーズンのWMM優勝者。(※その前のシーズン優勝者のEムタイは別人です。)
この記事にも書きましたが、先日シカゴで2:03:45を出したデニス・キメットは練習パートナー。さらには、先日ベルリンにて公認コース世界記録の2:03:23を出したWキプサングとも練習しているそうです。彼らはVolare Sportというチームに属していますが、このチームが非常に良い成果を出している理由について、ムタイはこんな発言をしています。「ここのアスリートはクリーン。この地形での練習に勝てるようなドーピングは存在しない。」「ケニアのKapng'etunyやItenのような坂や谷のある場所でハードなハードな練習をするだけのこと。」「成功の秘密は単純さ。練習、練習、練習のみだ。」(英語記事)
ムタイのコーチを調べたら、驚きました。なんとセルフコーチです。練習メニュー例がLetsrunに転載されていましたが、次の通り。
月曜 午前2時間、午後1時間@4:00-5:00/km
火曜 午前50分@5:00/km、午後12 x 1km @ 3:00/km w/ レスト1分
水曜 午前110分、午後2時間@5:00/km
木曜 午前40km@4:30~3:30/kmビルドアップ
金曜 午前110分、午後2時間@5:00/km
土曜 午前20 x 2分 @ 3:00/km w/ レスト1分
日曜 レスト
※高度2500m、恐らく未舗装路です。
※端数はマイルからの換算時に端折ってます。
※ウォームアップ・クールダウンは除いています。
ムタイは昨年秋のベルリン以降は、マラソンを完走していません。今年のロンドンは32kmあたりでリタイアし、DNFでした。その他の今年の戦績は、2月のRAKハーフマラソン(UAE)58:58、5月オタワ10K(カナダ)27:38。
一番最近では、9月22日の伊ウーディネ・ハーフマラソンにて59:06の好記録を出していることから、今回も調子は良さそうで、当然優勝候補です。自身の大会記録を破り、記録の出にくいNYCMで4分台が出せるかが見もの。ゼッケン番号は1。
またPジェプトゥーについては以下のように紹介しました。
Pジェプトゥーは今年のロンドンマラソンを制した、84年ケニア生まれ。letsrunはキプラガトとPジェプトゥーの過去の直接対決は2勝2敗だが、今回はジェプトゥーに勝機があるとしています。その理由は、今年9月のグレート・ノース・ランで好タイムを出し、前女子5000m世界記録保持者のメセレト・デファーと現女子5000m世界記録保持者のティルネシュ・ディババに勝利したから。同レースの大会記録はポーラ・ラドクリフによる1:05:40ですが、これは非公認コース(30m下りのため)における女子ハーフ世界歴代1位です。ジェプトゥーのタイムはたった5秒差の1:05:45だったとのことで、とんでもないタイムだったことが伺えます。そして、キプラガトより5歳若い点も有利です。なお、シカゴ優勝のリタ・ジェプトゥーは別人。
シューズ
↓上位選手のシューズについては、別記事に移動しました。
NYCマラソン2013で速いランナー100人が履いたシューズ
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