ラベル 大会 > シカゴ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 大会 > シカゴ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2014/02/08

2013年、世界の人気マラソン大会ランキングトップ30

Association of Road Racing Statistics


マラソンの統計サイトARRSの2013年のデータが更新されていたので、
そこから世界のマラソン大会のランキング(2013年、完走人数毎)をご紹介します。





完走者数大会日付
150062ニューヨークシティ11/3アメリカ
239122シカゴ10/13アメリカ
338690パリ4/7フランス
436544ベルリン9/29ドイツ
535308東京2/24日本
634170ロンドン4/21イングランド
727674大阪10/27日本
823513マリンコープス10/27アメリカ
922054ホノルル12/8アメリカ
1020679ディズニーワールド1/13アメリカ
1119534LA3/17アメリカ
1219118NAHA12/1日本
1317816神戸11/17日本
1417537ボストン4/15アメリカ
1515679ストックホルム1/1スウェーデン
1615526湘南国際11/3日本
1714783バルセロナ3/17スペイン
1814204いぶすき菜の花1/13日本
1914111京都3/10日本
2013328板橋3/24日本
2112317ダブリン10/28アイルランド
2212294春川10/27韓国
2311818かすみがうら4/21日本
2411441ハンブルグ4/21ドイツ
2511278アムステルダム10/20オランダ
2611009フランクフルト10/27ドイツ
2710975富士山11/24日本
2810881フィラデルフィア11/17アメリカ
2910745つくば11/24日本
3010665ローマ3/17イタリア
(出展:ARRS - Largest Marathons for 2013、最終更新:2014/1/17)

(元データには300近くの大会が載っています)


トップ30の中には日本の大会も、多いですね。


2013年の完走者数1位はNYCで、5万人超え!
完走者数が史上最大の大会だったようです。


「★」が付いているのは、ワールドマラソンメジャーズ(WMM)の世界6大レースです。当ブログ過去記事から引用すると・・・
ちなみに市民ランナーでもWMM6大会完走を目指す人がいるようで、完走者をSix Star Finisherというそうです。最近ひとみさんブログの鈍足親父さんのコメントで知りましたm(__)m。詳しくはこちら。完走者リストはこちら
Six Star Finisherのリストには、日本人はまだ2人のみ。エントリー合戦という0次関門もあるためでしょうかね。

私は6大レースではとりあえずボストンが第一目標。上の表で2013年のボストンの完走人数が少ないのは、レース中の爆弾テロ事件で完走できなかった方が大勢いたためです。

ウォルトディズニーワールドマラソンは、その名の通り、フロリダのディズニー・ワールドを走るレース(逆に言うと、ディズニーワールドは中でフルマラソンができるぐらいでかいw)。
公式サイトによれば、「レース全体がまるで魔法のよう!」。

フル以外にも年数回runDisneyのレースがあるんですが、そこのエキスポでしか買えないNBの限定シューズもあったりするそうです。

(photo: runDisney)

(photo: runDisney、NB 860v4 Minnie Mouse 2014年限定版)

(photo: runDisney)


「完走人数=人気」というわけではないですが、多くの人が走りたいと思うようなレースは人気があるだろう、ということでそう表現してみました。エントリー数だけで見たら、もしかしたら東京が一番かも・・・?!倍率10倍超えですもんね。

マラソン観戦ファンの間では、記録が出やすいという意味でドバイ、フランクフルト、ロッテルダムやエリート選手のみが走る国際レースなんかも人気でしょうね。そういうレースでは、ケニア・エチオピアあたりの東アフリカのまだ無名の選手がさらっと活躍していたりして、面白いです。

そういえば今年のドバイマラソン優勝のツェガエ・メコネン・アセファ選手は、初マラソンだったのに2時間4分台((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル
しかも18歳!すごい選手が出てきましたね…。


あとは涼しい時にやる6大レースと違い、ある意味違う競技と言ってもいい夏マラソン。オリンピックと世界陸上のマラソンも人気ですね。


ちなみにランナーとして、私的に人気ランキング上位なのは、近場のレースw
泊まりがけの遠征は一度しかしたことがありません
・・・しかも車でたった2時間の距離 ( ー`дー´)キリッ
ブログ村マラソンカテの人達はフットワークが軽くて尊敬します・・・。



ちなみにARRS、スタッツ好きの人にはたまらないサイトです。
他にもいくつか面白いデータを紹介します。

開催国別の合計完走者数(2013)


1552761アメリカ
2238470日本
3115855ドイツ
4100640フランス
577384イングランド
658677イタリア
754421スペイン
836533ポーランド
935870南アフリカ
1030196カナダ
(出展:ARRS - Marathon Statistics for 2013 - Countries with Most Finishers

人口も加味すると、市民ランナーの割合は日米同じくらい?
※言語の壁などのせいで、日本の小規模大会はカウントされていないかもしれません。


国別男女比(2013)

11.34アメリカ
21.72カナダ
31.86ニュージーランド
42.15イングランド
52.25スコットランド
62.51オーストラリア
72.67アイルランド
82.72中国
92.92南アフリカ
103.15スウェーデン
: : : : : : : : :
264.81日本
(出展:ARRS - Marathon Statistics for 2013 - Male/Female Ratio by Country

ブログ村を見ているとそんな印象は受けないんですが、数字で見ると日本は残念ながらまだまだ女性ランナー人口が少ないんですね。

アメリカは、道行くランナーを見ていても女性ランナーが多い気がします。関係ないかもしれませんが、50年ほど前は女人禁制だったマラソン競技ですが、大規模大会で女子の参加が許されたのはボストンが初だそうです(→ウィキペディア)。

ピッツバーグのランニングクラブを見ていても、先週はたまたまだったかもしれませんが、私とSALTYさんの走った 20km@5:00/km のグループは男性3人、女性6人と女性のほうが多かったです。


開催回数別ランキング

1116ボストンアメリカ
288ヨンカーズアメリカ
388コシツェスロバキア
482ポリテクニックイングランド
568びわ湖毎日日本
668ベルファスト北アイルランド
768ダーバン・アスレチック・クラブ南アフリカ
867高知日本
967ジャッキー・ギブソン南アフリカ
1067福岡日本
(出展:ARRS - Longest Running Marathons

リンク先からもっと見られますが、日本の大会は歴史の長いものが多いですね!

ボストンはダントツの歴史。さすが、アメリカ人ランナーの憧れの大会です。



以前「50歳以上のすごいランナー」でも触れましたが、ARRSのサイト内には、他にも1歳刻みの世界記録なんてのもあります。


関連記事(ブログ内)



関連外部サイト


▼記事がお役にたったら、いいね!お願いします♪




2013/10/13

【速報:世界歴代3位】シカゴマラソン2013男子はデニス・キメットが大会新記録で優勝

本日のシカゴマラソンの結果です。
男子はデニス・キメットが大会新記録2:03:45(確定値)で優勝しました。

ウィルソン・キプサングの2:03:23
パトリック・マカウの2:03:38に次ぐ
フルマラソン男子世界歴代3位の記録(公認コース)です。

シカゴの大会新は、
2011年のモーゼス・モソップ2:05:37
2012年のツェガエ・ケベデ2:04:38
そして今年のキメット2:03:45と、
3年連続で更新されています。


キメット選手、大会新での優勝おめでとうございます!!

ゴール前ラスト数分の動画がyoutubeにありました。

※全選手の結果・スプリットタイムは大会公式サイト結果ページで見られます。
(以下のタイムは↑より)


<以下追記>

キメットのスプリット

05 k | 14:46 (2:57/km)
10 k | 29:23 (2:56/km)
15 k | 44:02 (2:56/km)
20 k | 58:40 (2:56/km)
ハーフ | 1:01:52 (2:56/km)
25 k | 1:13:19 (2:56/km)
30 k | 1:28:04 (2:56/km)
35 k | 1:42:39 (2:56/km)
40 k | 1:57:18 (2:56/km)
フル | 2:03:45 (2:56/km)

きれいなイーブンですね。


上位(男子)

1位 デニス・キメット 2:03:45
2位 エマニュエル・ムタイ 2:03:52
3位 サミー・キトワラ 2:05:16
4位 ミカ・コーゴ 2:06:56
5位 デイゼン・リツェンハイン 2:09:45
6位 アエレ・アブシェロ 2:10:10
7位 佐野 広明 2:10::29
8位 モーゼス・モソップ 2:11:19
9位 尾田賢典 2:11::29
10位 マシュー・テゲンカンプ 2:12:28
: : :
14位 東野 賢治 2:13:52
15位 藤森 憲秀 2:13:54
18位 田中 宏樹 2:15:35
20位 大塚 良軌 2:16:57

黒﨑 拓克... DNS?



上位(女子)

1位 リタ・ジェプトゥー 2:19:57
2位 ジェミマ・ジェラガト・スムゴング 2:20:48
3位 マリア・コノワロワ 2:22:46
4位 アリアクサンドラ・ドゥリバ 2:23:44
5位 アツェデ・バイサ 2:26:42
6位 エヒツ・キロス 2:27:42
7位 赤羽 有紀子 2:27:49
8位 アベベチ・アフェワーク 2:28:38
9位 Clara Santucci 2:31:39
10位 Melissa White 2:32:37



選手プロフィールとコメント

上の記事にて、シカゴマラソンのエリート選手を日本人を含め細かいプロフィール付きで紹介しました。

キメットについてはこのように紹介していました。
デニス・キメット(別名デニス・キプルト・コエチ)はケニア出身。去年のベルリンにて公認コースでの初フルの世界記録2:04:16を達成。その数ヶ月前に、調整レースとして25Kの大会に出たところ、世界記録を32秒上回る新記録1:11:18で優勝(笑) 2012年には、RAKハーフマラソンにて先日世界新を出したWキプサングと直接対決をしたことがあります。結果はキメットが21秒差をつけ、1:00:40で優勝。

今年は東京マラソンで大会記録2:06:50を出し優勝しています。1984年生まれで去年フルデビューとは、遅咲きの選手ですが、大ブレイクしたばかりでまだまだ可能性を感じますね!意外とサクッと大会新で優勝したりすることも十分考えられます。スポンサーはアディダス。

<10/11追記>練習パートナーである上述のGムタイとキメット自身、どちらが速いかと聞かれ、自分だと答えています。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル...この自信が本物なら世界新出るかもしれませんね。

世界新は惜しかったですが、私が適当に予言したとおり、
大会新はほんとに出ましたね。
・・・まぐれ当たりです(`・∀・´)エッヘン!!w


上に載せていない、先週出てきたキメットのエピソードがあります。

キメットに才能を見出し、選手として育てた大先輩はジョフリー・ムタイ(非公認コースの世界記録2:03:02をボストンで樹立、今回走ったEムタイは別人)。

現在キメットとGムタイは同じ練習メニューをこなす練習パートナーだそうです。キメットは、物腰の柔らかい性格で、Gムタイ先輩を尊敬しているそうです。

2012年、その2人がベルリンマラソンで直接対決する運命に。結果はGムタイが優勝、2位は数歩の差で1秒遅れることキメット。この背景には、心優しいキメットが先輩を立て、優勝を譲った可能性がある、とのことです。以上ソースはキメットとGムタイの代理人であるGerard Van de Veenが、木曜のインタビューでLetsRun.comに語った内容です(英語記事)。

今年秋はキメットがシカゴ、Gムタイが来月のNYCということで、違うレースでそれぞれ全力を出すことにしたのですかね。

優勝候補のうちの一人モソップ、そしてアブシェロは上位ですが、期待に見合ったタイムではないですね。ハーフ現世界記録保持のタデッセはハーフでDNF、歴代4位ツェガイはDNS、一方歴代5位キトワラは3位。コーゴは今年の初マラソン2:10:27を大幅に上回る2:06:57の好タイムで4位。アメリカ人リッツは2:09:47で5位ですが、アフリカ勢を除くとトップ。


日本人トップの佐野については、上述の拙記事ではこのように紹介しています。
佐野(ホンダ)は1988年生まれ。浜北西高校を経て麗澤大学へ。2013年2月の延岡西日本マラソンで初マラソンにも関わらず2:12:14で優勝。5月には仙台ハーフで1:03:24(8位)。
佐野選手、2:10:31で自己ベスト大幅更新おめでとうございます!


女子優勝者のR.ジェプトゥーについては、拙記事では次のように紹介していました(なお、来月NYCマラソンに出るプリスカ・ジェプトゥーは別人)。
R.ジェプトゥーは81年ケニア生まれ。学生時代、年間28,000ケニアシリング(3~4万円)程度の学費が払えずに退学となり、食べていくためにランナーに。クロスカントリー出身。コーチはGabriele Rosaですが、中距離選手の夫Noah Busieneiもコーチの一人で、一緒に練習をしているそうです。パリ、ロンドン、ボストンで優勝経験のあるベテランで、去年1秒差で優勝を逃した(でも自己ベスト2:22:04は達成)リベンジに燃えているとか。過去1年の戦績は、シカゴ2位、RAKハーフ3位(1:06:27)、ボストン1位。今年のボストン優勝は、2006年のボストン優勝から7年ぶり2度目。ボストンでの実績がある分、バイサよりジェプトゥーに勝機があるか?
リベンジ成功、そして自己ベスト大幅更新の2:19:57での優勝、おめでとうございます!

3位のロシア人マリア・コノワロワは39歳!年齢を考えると好タイムですね。赤羽は前半ハーフは平均3:23/km。ところがその後グッと落ちて、後半ハーフの平均は3:37/km。結果7位でした。何かトラブルがあったんでしょうかね。

余談ですがR.ジェプトゥー、コノワロワ、赤羽の共通点は、30代かつ夫がコーチであること。長年の競技生活でパフォーマンスを出し続けるには、良き夫のサポートが重要・・・ということでしょうか?


選手はもちろん、一般参加された4万人近くのランナー、そしてそのうち300人以上の日本からの市民ランナーのみなさまも、お疲れ様でした。日本人はアフリカ勢を除くとかなりの活躍ですね!(でも欲をいえば、日本新が出るぐらいの勢いをお願いしたいです・・・!今後さらにがんばってください、特に東京五輪に出る世代の人たちm(__)m)

キメットのシューズ

上の記事では、サブ2を狙う世界トップクラスからサブ4クラスの中級ランナーまで幅広すぎる(笑)ランナーに愛されている、アディゼロ・ジャパンシリーズを紹介しています。

さて、今回は・・・?冒頭のアディダスのツイートにあるように、アディゼロ・ジャパン・ブーストで確定のようです。Wキプサングはロンドンでブースト、ベルリンでジャパン2(この記事にも書きましたが、アディダス広報はロンドン時の写真を使用w)と乗り換えていますが、キメットは東京マラソン2013優勝時と変わらず、ブーストがお気に入りの模様。



下の写真は、左からモソップ(8位)、キメット(1位)、そしてたぶんキトワラ(3位)。キメット・キトワラのシューズもブーストに見えますね。


あれ、2位ムタイのシューズも・・・?

ヘタしたら1~3位全員ブーストかもしれませんw

アディダスがゴリ推ししてるのもありそうですが、それ以上にケニア選手に人気の理由があるんでしょうかね。

おまけですが、ケニア選手のシューズに関するこんな余談をご紹介します。
ケニアのランナーは低サポートのシューズでレースを走るが、練習のときは大きくて、がっちりして、クッション性のあるスニーカーで練習している。おかしなことに、これらのシューズで走ったからといって、Saxby Leeの理論に反して、踵着地になるわけではない。いわゆるベアフットスタイルで走っているのだ。シューズはあまり関係ないのだろう。
引用元:Adharanand Finn著「Running With the Kenyans」(ケニア人と走る)

シューズはあまり関係ない・・・か。レースシューズを忘れてウォーミングアップ用のシューズで2008年北京五輪に出て、男子フルの五輪新記録で優勝した某選手もいる(英語記事)ことだし、このぐらいのレベルになると、いろんな意味でシューズはあまり関係ないのかもしれませんw

関連記事:裸足系vsクッションたっぷりシューズ、フォームに違いは出るか?

おまけ






その他関連記事


そのうち11月のNYCマラソン特集も書く予定です。こちらもGムタイ、スティーブン・キプロティチ、川内優輝、今井正人、重友梨佐など注目選手目白押しです。

→ 書きました。

【東アフリカ勢vs川内】ニューヨークシティマラソン2013の注目選手(中継情報あり)
▼記事がお役にたったら、いいね!お願いします♪




(※終了しました)シカゴマラソン2013実況中継はこちら!

追記:速報アップしました。
【速報:世界歴代3位】シカゴマラソン2013男子はデニス・キメットが大会新記録で優勝


こちらのブログか私のツイッター@scr_desuでシカゴマラソンのテキスト中継をしたいと思います。
そんな大したものじゃないですけどね・・・。
↓ ↓ ↓ 
見てくださった方がいるかわかりませんがw、拙い実況終了しました。
こういう時はハッシュタグをつけておくとあとで纏められていいですね・・・。




ウエーブスタート1は10/13 7:30 (シカゴ時間) = 21:30 (日本時間)。

大会記録、あわよくば世界記録が期待される出場選手のプロフィールは拙記事をご覧ください。

Let's Runではテレビ局NBCの許可を得てネットで中継をストリーミングしており、日本からも見られると思います。その他のネット中継は、NBC ChicagoWatchAthletics

終了。

以下、数字は速報値。

先頭集団スプリット(先頭のペーサー含む)

05K | 14:45
10K | 29:16
15K | 44:00
20K | 58:39
ハーフ | 61:53
25K | 1:13:16
30K | 1:28:04
35K | 1:42.35
40K | 1:57:18
フル | 2:03:45

Wキプサング、2週間前の世界記録時のスプリット

05 k | 14:33 (2:55/km)
10 k | 29:16 (2:56/km)
15 k | 43:45 (2:55/km)
20 k | 58:19 58:20  (2:55/km)
ハーフ | 61:32 1:01:34 (2:55/km)
25 k | 1:13:13 (2:56/km)
30 k | 1:28:01 (2:56/km)
35 k | 1:42:36 (2:56/km)
40 k | 1:57:12 (2:56/km)
フル | 2:03:23 (2:55/km)

▼記事がお役にたったら、いいね!お願いします♪




2013/10/03

【シカゴマラソン2013出場選手紹介】2週間で世界記録塗り替えなるか?!(10/13)

<10/13追記>
本日21:30~シカゴマラソン2013を実況中継します
↓ ↓ ↓
結果出ました。
【速報:大会新】シカゴマラソン2013男子はデニス・キメットが大会新記録で優勝


先日ベルリンでウィルソン・キプサングによって男子フルマラソンの公認コース世界記録2:03:23が出たわけですが、10/13(日)はシカゴマラソン2013!

今回も日本人選手はもちろん、優勝候補の東アフリカ勢も含めた注目選手をまとめてみました。・・・今回もとんでもないメンバー勢ぞろいです。

非公認コース・ボストンで2:03:06の記録を持つモソップ(しかもこれ初マラソンですよ・・・)がぶっちぎりの優勝候補と言いたいところですが、他にフルマラソン公認コース歴代世界記録11位以内に入る選手が3人ハーフの歴代世界記録5位以内が3人出る予定です(笑)

そのフルの3人とは、キメット(フルPR 2:04:16、歴代6位)、アブシェロ(2:04:23、7位)、Eムタイ(2:04:40、11位)。ハーフの3人はタデッセ(ハーフPR 58:23、歴代1位)、ツェガイ(58:47、4位)、キトワラ(58:48、5位)。

ベルリンもすごかったですが、シカゴもとんでもない選手が現役で大集合していて、豪華すぎて思わず笑ってしまいました。上に挙げた選手だと誰か勝ってもおかしくないし、世界記録が出てもおかしくないと思います。白熱したレースになりそうです…。


以下、ソースは主にシカゴマラソンのプレスリリース(9/5)、エリートランナーリスト報道陣用の資料ランナーズワールド。細かい選手情報はウィキペディアページと選手のプロフィールページ(下の表からリンクしています)からも拾ってます。敬称略。

<10/11追記>
レース直前インタビュー(英語記事)の回答内容を本文中に追加しています。


男子

大会記録は2012年の2:04:38 (ツェガエ・ケベデ)。

2013年の注目選手は以下の通り。

選手国籍PR
Moses Mosop
モーゼス・モソップ
KEN2:03:06
(Boston 2011)
Dennis Kipruto Kimetto
デニス・キメット
KEN2:04:16
(Berlin 2012)
Ayele Abshero
アエレ・アブシェロ
ETH2:04:23
(Dubai 2012)
Emmanuel Mutai
エマニュエル・ムタイ
KEN2:04:40
(London 2011)
Tilahun Regassa
ティラフン・レガッサ
ETH2:05:27
(Chicago 2012)
Sammy Kitwara
サミー・キトワラ
ETH2:05:54
(Chicago 2012)
Tariku Jufar
タリク・ジュファー
ETH2:06:51
(Houston 2012)
Atsedu Tsegay
アツェデュ・ツェガイ
ETHdebut
Dathan Ritzenhein
デイゼン・リツェンハイン
USA2:07:47
(Chicago 2012)
Mike Kigen
マイク・キゲン
KEN2:08:24
(Dubai 2013)
Yoshinori Oda
尾田 賢典
JPN2:09:03
(Tokyo 2011)
Micah Kogo
ミカ・コーゴ
KEN2:10:27
(Boston 2013)
Zersenay Tadese
ゼルセナイ・タデッセ
ERI2:10:41
(Amsterdam 2011)
Matt Tegenkamp
マシュー・テゲンカンプ
USAdebut
Michael Shelley
マイケル・シェリー
AUS2:11:23
(Amsterdam 2011)
Kenji Higashino
東野 賢治
JPN2:12:13
(Beppu 2013)
Hiroaki Sano
佐野 広明
JPN2:12:14
(Nobeoka 2013)
Hirokatsu Kurosaki
黒﨑 拓克
JPN2:12:22
(Nobeoka 2013)
Yoshiki Ohtsuka
大塚 良軌
JPN2:12:51
(Beppu 2013)
Hiroki Tanaka
田中 宏樹
JPN2:13:09
(Tokyo 2013)
Norihide Fujimori
藤森 憲秀
JPN2:13:11
(Tokyo 2013)


モーゼス・モソップは世界最速クラスのケニア人選手で、優勝候補。1985年生まれ、身長152cmの小柄ランナー(10/13追記:ただし全然違う身長を載せている記事もあり)。スポンサーはナイキ。

「公認」コースのフルマラソン世界記録は9/29ベルリンマラソンで出たばかりのウィルソン・キプサングの2:03:23ですが、モソップはボストンマラソン2011にて、非公認コースでの初フルの世界記録2:03:06を出しています(その時はGムタイが、非公認コースの世界記録2:03:02で優勝、彼は来月のNYCに出ます)。マイナーな距離ですが、トラックの世界記録 25,000m (1:12:25) と 30,000 m (1:26:47) も2011年に記録しています。

ちょうど2年前のシカゴマラソン2011で、直前の体調不良(自己申告で仕上がり具合85%)にもかかわらず大会記録樹立の2:05:37で優勝。ただし、翌年のシカゴ2012は上位3人全員が前年のモソップ大会記録を超える、超高速レースだったそうです。ちなみに3位が後述のレガッサ。男子マラソンは本当に高速化が顕著ですね。

今回の意気込みについて、モソップは「私の大会記録は去年ケベデに破られたが、出場できなかったせいで記録が防衛できずがっかりしている。今年のレースは再びレベルの高いものになるだろう。シカゴに戻って走れることにワクワクしている。」というような発言をしています。世界記録に関する発言はまだ確認できず(ウィルソン・キプサングみたいに有言実行するのはなかなかできることじゃないですよね・・・)。

ところで去年モソップの大会記録を塗り替える形でシカゴ優勝を飾り、今年のロンドンも優勝したケベデは、ベルリン、シカゴ、NYCの秋の3レースに登録せず。情報がないですが、怪我でもしてるんでしょうか?

モソップは、実は2012年4月のロッテルダムで2:05:03の3位になってからは大人しいです。2012年の五輪ケニア代表に選ばれるも故障で辞退。NYCマラソン2012に照準を合わせるもハリケーンで中止。2013年1月のドバイをNYCの予備にしていたものの未出走で、2013年はどこもレースに出ていません。コーチはイタリア人のレナト・カノーヴァ。同じコーチに指導を受け、先月ベルリンで女子優勝を飾ったフローレンス・キプラガトは元妻で、2012年に離婚。

<10/11追記>
春にふくらはぎの故障をしたと告白。ただ、2011年のシカゴより仕上がりはいいそうです。

デニス・キメット(別名デニス・キプルト・コエチ)はケニア出身。去年のベルリンにて公認コースでの初フルの世界記録2:04:16を達成。その数ヶ月前に、調整レースとして25Kの大会に出たところ、世界記録を32秒上回る新記録1:11:18で優勝(笑) 2012年には、RAKハーフマラソンにて先日世界新を出したWキプサングと直接対決をしたことがあります。結果はキメットが21秒差をつけ、1:00:40で優勝。

今年は東京マラソンで大会記録2:06:50を出し優勝しています。1984年生まれで去年フルデビューとは、遅咲きの選手ですが、大ブレイクしたばかりでまだまだ可能性を感じますね!意外とサクッと大会新で優勝したりすることも十分考えられます。スポンサーはアディダス。

<10/11追記>
練習パートナーである上述のGムタイとキメット自身、どちらが速いかと聞かれ、自分だと答えています。((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル...この自信が本物なら世界新出るかもしれませんね。

<10/13追記>
キメットの追加エピソードを速報記事に載せました。

Eムタイは1984年ケニア生まれ。2011年にロンドンマラソンで大会記録2:04:40で優勝。フルを好んで走るそうで、2007年から13回大会に出場し、4分台1回、6分台6回、順位1桁台が12回。この距離に関しては経験豊富のベテラン。アムステルダム優勝、世陸で1回、ロンドンとNYCで2回ずつ2位になった経験があり、実力安定の有力選手。WMM2010-11優勝者。スポサーはアディダス。

アブシェロは1990年生まれの若干22歳。ケベデと同じくエチオピア出身で、レース史上2人目のエチオピア人チャンピオンが誕生するか見ものです。2012年のドバイマラソンが初フルマラソン2:04:23のコース新記録で優勝(キメットのデビュー世界新とわずか7秒差で、こっちのほうが大分若い!)。サブ2:05達成の最も若いアスリート(当時21歳)に。今後も大注目の選手です!2020東京五輪にも出てくるかもしれないですね。コーチはValentijn Trouw、スポンサーはナイキ。

<10/11追記>
ハムを4ヶ月前に痛めて前哨戦はできなかったそうですが、シカゴに向け調整を重ねてきたそうで、準備はバッチリだそうです。2:06:57で3位になったロンドンより、調子はいいそう。

レガッサは9月上旬のプレスリリース時には名前があったのに、登録コンファメーションで名前が出ないので、今回出場しないことになったのかもしれません。一応調べたのでプロフィールを。

昨年のシカゴで初マラソン2:05:27の好成績で3位に入った、1990年生まれのエチオピア人。ハーフの自己ベストは59:19。エチオピアは他の東アフリカの国よりは恵まれた家庭出身のランナーが多いそうなのですが、彼の人生は壮絶です。

両親が3才で離婚。男手一つで育てられるも15才で父親と死別。その後は、採石場で働きつつも空腹時に食べ物を恵んでもらう路上生活が3年続きます。そんな中、2006年にエチオピアの10Kレースで28:34.77で4位。5年間もまともに競技生活をしていなかったにも関わらず、大会での活躍が目に止まったのか、路上から見出されたのが2008年のこと。住む場所、食べ物、練習環境を与えられ、文字通りのハングリー精神でチャンスをものにしようと頑張ります。同年、フランス・リールのハーフマラソン大会でデビューし、59:36で優勝。これは、現在でもジュニア世界歴代2位の記録です。(参考:ジュニア日本記録は大迫傑の1:01:47、2010年。日本記録は佐藤敦之の1:00:25、2007年)

キトワラは1986年生まれのエチオピア人。10K~ハーフでは輝かしい戦績を作ってきており、今後フルでの活躍が期待される選手。公務員ランナー(警察官)として、2009年のロッテルダムハーフマラソンで、58:58の大会記録。ペースメーカー経験のあるロッテルダムでマラソンデビューするも、30Kでリタイア。昨年のシカゴでフルに再挑戦し、2:05:54の好成績で4位。今年のロッテルダムは2:07:22で3位。コーチはモーゼス・キプタヌイ、スポンサーはアディダス。

ジュファーは84年生まれのエチオピア人。自己ベストは2012年1月のヒューストン優勝時の2:06:50。2013年3月びわ湖にて、ラスト100mで逆転されての2位(2:08:37)。2013年5月にはオタワで2:08:05の優勝。コーチはHaji Adilo。

ツェガイは1991年生まれのエチオピア人。2012年にプラハ・ハーフマラソンで58:47の大会記録で優勝。今回が初マラソンですが、若いのでこれからどれだけ成長することやら…。スポンサーはナイキ。

リツェンハイン、通称「リッツ」選手は、アメリカ人のフルマラソン歴代記録3位の2:07:47を保持。82年生まれ。オレゴンプロジェクトの記事でも少し触れましたが、ファラー、ラップと同じくアルベルト・サラザール監督のもとで練習しています。今年はフルより短い距離でいい成績を収めるものの、フルの優先度は高いそうです。高校時にフットロッカー・クロスカントリー選手権で2度優勝。ツイッター@djritzenhein。

キゲンは1986年にケニアに生まれる。専門は元々5,000m(PR 12:58)と10,000m(PR 27:03)。今年のドバイで初マラソン、2:08:24(8位)。スポンサーはナイキ。

コーゴは86年生まれのケニア人。今年のボストンでマラソンデビューを飾り、2:10:27で2位。10,000mで世界歴代6位の26:35という記録を保持。とりあえず自己ベストを更新したいと語っています。

タデッセはエリトリア(エチオピアから独立した国)出身の1982年生まれ。ハーフの現世界記録(58:23)を保持。十代はサイクリングの選手で、ローカル大会では活躍したものの、ヨーロッパでプロとして活躍するのは断念。その後ランニングに転向しています。ハーフに滅法強く、世界ハーフマラソン選手権大会で5回優勝。今年はプラハ・ハーフと岐阜清流ハーフでも優勝しています。2009年のロンドンマラソンが初フルですが、35Kでリタイア。翌年のロンドンでは完走できたものの、 2:12:03で7位とハーフ世界記録保持者のわりに遅いという評価に。フルの自己ベストは2012年のロンドンで、2:10:41(14位)。さて、今後フルで花が咲くでしょうか。スポンサーはナイキ。

<10/11追記>
過去3回のフルより準備ができている、とプレスインタビューで本気さを伺わせています。

テゲンカンプは今回初マラソンのアメリカ人。大学時代のコーチ、ジェリー・シューマッハの移籍についていく形でオレゴンプロジェクト入り。2マイルのアメリカ国内記録8:07.07(2007)を保持。2007年世界陸上5000m4位。2008年五輪5000mで13位、2012年五輪10,000mで19位と振るわなかったことから、トラックからロードへの転向を図ったのでは、とRW。ツイッターは@MattTegenkamp。全米代表のクロスカントリー&トラック選手のミッシェル夫人との間に2人の子供がいる。

シェリーは1983年生まれのオーストラリア人。初フルはロッテルダムマラソン2010で、2:13:05。ロンドン2011では2:11:38、アムステルダム2011で2:11:23、ロンドン五輪2012では2:14:10。コーチはディック・テルフォード。


さて、お待たせしました、日本人選手紹介です。日本からは尾田東野佐野黒崎大塚田中藤森と多数のエリートランナーが!!自己ベストは尾田が2時間9台、他の選手は12~13分台です。

尾田(トヨタ)は80年熊本県生まれ。この記事によれば、学生時代・実業団でも目立つ選手ではなく(たぶん謙遜ですが・・・)、30を過ぎての遅いマラソンデビュー。しかし東京マラソン2011にて2:09:03の好タイムでフルマラソンデビューを飾り4位入賞(初マラソン日本歴代3位)!その秘訣を同記事から引用します。
佐藤敏信監督(前コニカミノルタ・ヘッドコーチ)の就任とともに練習を見直した。尾田は特に、ポイント練習とポイント練習の間のつなぎの日の練習を工夫するようになった。

マラソンではフォームを変えています。トラックではバネを使っていますが、ロードを走るときはある程度、抑える意識で走っているんです。最近ではそれほど跳ばなくなってきたと、自分では思っています。
その後、2011年の世界陸上に出場するも、足に故障を抱え 2:18:05(29位)。2012年はロンドン五輪を目指すが、疲労骨折に苦しむ。2012年福岡国際マラソン2:23:20(33位)、2013年東京マラソン2:17:24(34位)。


東野(旭化成)は1986年兵庫県出身。今年の戦績は、2月の別府大分が2:12:13、3月の全日本実業団山口ハーフが1:03:32で両方自己ベスト。コーチは宗猛と西政幸。父親のブログからは競技生活で苦労してきたことが伺えます。
息子は、明治大学4回生の時、全日本大学駅伝前に足を故障し、駅伝部主将として最も出場したかった箱根駅伝に出場できませんでした。旭化成入社後も、故障が完全に治りきらず、なかなか自分の走りが出来ず伸び悩んでいました。そして、年々有望な後輩たちが入社してくる中で、焦りもあったと思います。
東野としひろ活動NEWS

また、学生時代の東野についてこんな指摘もあります。
「なぜかみんな東野のために頑張るって言うんだよね」(山本コーチ)。「チワワみたいな瞳じゃないですか。応援したくなっちゃうんですよ」(松本(昂))。強いリーダーシップがあるわけではない。実直な人柄と競技への姿勢は、駅伝主将としてチームをまとめ、再び一つの方向へ走らせる力がある。
明大スポーツ新聞

佐野(ホンダ)は1988年生まれ。浜北西高校を経て麗澤大学へ。2013年2月の延岡西日本マラソンで初マラソンにも関わらず2:12:14で優勝。5月には仙台ハーフで1:03:24(8位)。

黒崎(コニカミノルタ)は栃木県に1985年に生まれる。今年の延岡西日本マラソンにてフルデビュー、前述佐野に8秒差の2:12:22で惜敗。その後、長野で2:17:28の3位。陸上を始めたのは、高校入学時。2013年の目標はマラソンで2時間10分を切ること。将来の夢は世界大会で金メダルをとること。コーチは磯松大輔。

大塚(愛知製鋼)は86年生まれ。熊本県出身。今年の戦績は、2月別府大分2:12:51(4位)、5月岐阜清流ハーフ1:04:37(9位)。小学生の頃から走ることが好きで、毎年地域のマラソン大会に出場していたそうで、本格的に陸上競技を始めたのは、中学1年生の時。趣味・特技はネットショッピング、好きな食べ物は王将の餃子。

田中(中国電力)は83年生まれ。倉敷高校を経て駒澤大学へ。2007年にボストンでマラソンデビューし、2:20:10で14位。それから17分台、14分台と着々と力をつけ、今年の東京マラソンでは2:13:09の自己ベストで19位。5月の岐阜清流ハーフは1:05:47で27位でした。コーチは坂口泰。

藤森(中国電力)は長野の佐久長聖高校(佐藤悠基、大迫傑など陸上選手を多数排出)出身。元早大競走部駅伝主将。85年生まれ。コーチは坂口泰。


女子

大会記録は2:17:18 (ポーラ・ラドクリフ、2002)。

2013年の注目選手は以下の通り。

選手国籍PR
Atsede Baysa
アツェデ・バイサ
ETH2:22:03
(Chicago 2012)
Rita Jeptoo
リタ・ジェプトゥー
KEN2:22:04
(Chicago 2012)
Merima Mohammed
メリマ・モハメド
ETH2:23:04
(Tronto 2010)
Jemima Sumgong
ジェミマ・ジェラガト・スムゴング
KEN2:23:27
(Rotterdam 2013)
Ehitu Kiros Reda
エヒツ・キロス
ETH2:23:39
(Dubai 2013)
Maria Konovalova
マリア・コノワロワ
RUS2:23:50
(Chicago 2010)
Abebech Afework
アベベチ・アフェワーク
ETH2:23:59
(Rotterdam 2013)
Yukiko Akaba
赤羽 有紀子
JPN2:24:09
(London 2011)
Aliaksandra Duliba
アリアクサンドラ・ドゥリバ
BLR2:26:08
(LA 2013)
Yue Chao
岳 超
CHN2:29:50
(Dalian 2011)
Zhang Jingxia
張 景霞
CHN2:32:37
(Chongqing 2012)

昨年のシカゴ1位2位を1秒差で争ったバイサ、ジェプトゥーが再び対決します。去年のゴールシーンの動画がありますが、ほぼ同着(Youtube)!またあんなデッドヒートが見られると思うと、わくわくします。

アツェデ・バイサは1987年エチオピア生まれ(WMMのサイトでは84年生まれになってますが、IAAF、大会サイトなどは87年)。アツセデやバイッサなどの表記もあり。昨年のシカゴ優勝時に自己ベストの2:22:03を記録。国際ランナーとしての活躍は、2006年の長野マラソン5位(2:39:31)、今はなき東京国際女子マラソン8位(2:37:48)あたりから始まります。フルマラソンで6回の優勝経験。フル完走の20回中18回が10位以内と安定した実力。コーチはGetaneh Tessema、スポンサーはナイキ。

R.ジェプトゥーは81年ケニア生まれ。学生時代、年間28,000ケニアシリング(3~4万円)程度の学費が払えずに退学となり、食べていくためにランナーに。クロスカントリー出身。コーチはGabriele Rosaですが、中距離選手の夫Noah Busieneiもコーチの一人で、一緒に練習をしているそうです。パリ、ロンドン、ボストンで優勝経験のあるベテランで、去年1秒差で優勝を逃した(でも自己ベスト2:22:04は達成)リベンジに燃えているとか。過去1年の戦績は、シカゴ2位、RAKハーフ3位(1:06:27)、ボストン1位。今年のボストン優勝は、2006年のボストン優勝から7年ぶり2度目。ボストンでの実績がある分、バイサよりジェプトゥーに勝機があるか?

モハメドは92年生まれの若いエチオピア人。2010年のトロントでは十代にして2:23:04の好記録。去年のシカゴにてDNF。その一方、2、3ヶ月後のヒューストンマラソンでコースコンディションが悪い中、大会記録に迫る2:23:37で優勝。4月のパリでは2:23:14で2位。まだ21才なのにすでにフルで4回の優勝経験があります。ハーフの自己ベスト、1:08:36は女子ハーフ18才の世界記録。コーチはHaji Adilo。

ケニアのスムゴングは1984年生まれ。2006年のラスベガスにて2:35:22の初マラソン初優勝。フルPR2:14の夫Noah Talamとの娘を2011年に出産したものの、現役復帰し2:28:32台を記録。そこから2年で、今年4月のロッテルダムを2:23:27の自己ベストで制しています。

キロスは88年生まれのエチオピア人選手。今年1月のドバイマラソンで自己ベスト10分短縮の2:23:39で2位。その後プラハハーフで1:09:38の5位、プラハフルマラソンにて2:30:02の3位。

コノワロワは1974年生まれのロシア人。 179 cmと長身のトラック&クロスカントリー出身選手。2010年、ロンドンで初マラソン16位。同年のシカゴで自己ベストとなる2:23:50で3位。シカゴは今回4回目だそうです。コーチは夫のYuriy。彼女は甲状腺癌で2000年と2002年に手術をし、生き延びることができましたが、声帯に障害が残ったそうです。

アフェワークは1990年生まれの若いエチオピア人。ハーフ出身で、PR1:10:30。今年のドバイで初マラソン2:27:08。その後、ロッテルダムで2:23:59の大幅自己ベスト更新で2位。

ドゥリバは86年生まれのベラルーシ人。今年のLAマラソンの初マラソンにて、ベラルーシ国内新記録の2:26:08で優勝。

岳、張は1991年生まれの中国人。は2011年に7位だったシカゴマラソンに再び帰ってきます。22才にして今回11回目のフルマラソンになりますが、2年前のシカゴ以外は全て中国かモンゴルのレースだそうです。は2011年の初マラソン2:48:17から16分もタイムを縮め、急成長中。今回6回目のフルマラソンで、海外デビューとなるそうです。


さて、大トリはお待ちかねの日本人選手です。

赤羽有紀子(ホクレン)は、1979年生まれ。PRは5000m 15:11 (2005)、10000m 31:15 (2008)、ハーフ 1:08:11 (2008)、フル 2:24:09 (2011)。このハーフの記録は、日本&アジア女子歴代3位。

フルマラソン記録全11回のうち8回が2時間30分切りと安定した実力を持つ。

大学時代の同級生の元陸上選手、浅利周平が夫かつ専任コーチ。2006年8月に女の子を出産。ママさんランナーで世界陸上代表とマラソン代表になるのは、日本陸上界初。

2013年の戦績は、2月丸亀ハーフ 1:11:31(14位)、3月全日本実業団ハーフ 1:08:59(1位)、4月ロンドン 2:24:43(3位)、7月ゴールドコースト 2:27:17(1位)、8月北海道 2:32:10(2位)、9月リールハーフ 1:10:24(2位)。ゴールドコーストの記録は浅井えり子の大会記録を塗り替えての大会新。Letsrun.comは、女性版川内優輝とも思えるような頻度でレースしているね、とコメントしています。

ブログによれば、1ヶ月ほど前から、コロラド州ボルダーにて浅利コーチ、トレーナー、栄養士とともに高地トレーニング合宿中。

先日の大水害で予定していたトレーニングコースが使えないとの、ちょっと心配な書き込みもあれば、
今回の2013シカゴマラソン(2013Chicago Marathon) に向けては、過去に経験してきたマラソンとは、大分違った流れでレースを迎える予定です。
これまでの経験してきたことを今一度じっくり検証して、このトレーニング方法、この調整方法であれば、もう一段階上を目指せるのではないか、という結論に至り、今回は新しい流れでレースを迎えようとしています。
この取り組みが正解だったかどうかは、レース結果をもって確認する以外にありません。
とわくわくするような記述も!

シカゴでの走りがとても楽しみです。赤羽選手、健闘を祈っています!!!


シカゴは記録が出やすいか?


シカゴでの世界記録は、男子1984年・1999年、女子2001年・2002年の4回出たことがあるそうです。

大会ごとに歴代記録トップ10を平均した統計がランナーズワールドに載っています(英語記事)。シカゴの平均タイムは、男子が2:05:34で5位(1位はベルリン)、女子が2:19:59で2位(1位はロンドン)とのこと。

現在の男子フル日本記録の2:06:16は、シカゴマラソンにおける記録。2002年に高岡寿成が達成。

シカゴで唯一優勝した日本人は瀬古利彦(1986年)。タイムは2:08:27(当時日本歴代4位、世界歴代10位)。

また、あるスポーツ科学者のブログ(英語記事)では、世界記録が出るであろう完璧なコースはドバイ、ベルリン、ロンドン(ただし風あり)、シカゴ、フランクフルトなど、としています。

シカゴの問題は、暑すぎる年と寒すぎる年が極端なこと。過去5年の最高気温の推移は29→7→29→26→11。

シカゴマラソンとは?

アメリカ屈指の大規模マラソン大会。2012年は100以上の国から45,000人が登録、37,455人が完走、ボランティア1万2千人が参加。

今年も同規模の完走者を見込む。海外からのエントリーはなんと10,264人で、そのうち日本からのエントリーは302人。優勝賞金は1位10万ドル、大会新記録ボーナスが7万5千ドル。バナナも7万5千本が消費される予定。

2013年のウエーブスタート1は10/13 7:30 (シカゴ時間) = 21:30 (日本時間)。
男子優勝者のゴールは日本時間23:30過ぎ頃になるはずです。

当日、次のページでストリーミング生中継が見られるはずです。


<10/11追記>
weather.comの天気予報によれば、最低7度・最高19度、Mostly Sunny、降水確率10%となっています。良い記録がでそうですね。


関連記事


そのうち11月のNYCマラソン特集も書く予定です(Gムタイ、スティーブン・キプロティチ、川内優輝、今井正人、重友梨佐などこちらも目玉選手いっぱい)。
→書きました: NYCマラソン2013の注目選手
▼記事がお役にたったら、いいね!お願いします♪