2013/08/29

エントリー合戦は年代別資格とローリング方式で♪ボストンマラソン2014エントリー要項発表!

今朝ボストンマラソン2014の公式サイトが発表したところによると、来年は枠が9千人増え、3万6千人が参加できるそうです。

ボストンマラソンにエントリーするには男女年齢グループごとに違うエントリー資格タイム(BQ)を満たさないといけないのですが、資格があるからといって全員がエントリーできるわけではなく、エントリー合戦で枠を勝ち取らなくてはなりません。

ただし、資格タイムより速ければ速いほど先にエントリーできる「ローリング・アドミッション方式」を採用しています。



ソース:Boston Athletic Association - BostonRegistration Opens September 9 for 36,000 runners

【ローリング・アドミッション方式によるスケジュール】

  • 9/9: BQより20分以上速いランナーのエントリー開始
  • 9/11: BQより10分以上速いランナーのエントリー開始
  • 9/13: BQより5分以上速いランナーのエントリー開始
  • 9/15: 私のマラソンレースの日です(ボストン参加資格対象レース)
  • 9/16: BQを満たしたすべてのランナーのエントリー開始
  • 9/20: 午後5時、エントリー終了
  • 9/23: まだ枠があれば、BQを満たしたすべてのランナーのエントリー再開
今回、この間の枠は22,000人だそうです(他の枠はスポンサーやチャリティなど)。

【参加資格(BQ)タイム】

※グロスではなく、ネット(チップ)タイムでOK。
関連記事:ネットタイム/チップタイム vs グロスタイム/ガンタイム

年齢男性女性
18-343:053:35
35-393:103:40
40-443:153:45
45-493:253:55
50-543:304:00
55-593:404:10
60-643:554:25
65-694:104:40
70-744:254:55
75-794:405:10
80+4:555:25


44を超えたあたりでガクッと落ちますね。BQは変わる年もありますので、注意。

以前は3時間5分といえば3時間5分01秒~5分59秒も許されていました(通称grace period)が、今は3時間5分00秒かそれ以上速くないとだめ、というルールになりました。


【追記:フルマラソンタイムの分布から見る難易度】

ボストンマラソン参加資格ゲットは、どのぐらい難しいのでしょう?
世界最大規模のマラソン大会、NYCマラソン2013のタイムの分布を見てみると、男子3:05(上位3.4%)、女子3:35(上位4.6%)がいかに速いかがわかります。



※クリックで拡大。

元データでは年代別の分布も見られます。

【第118回ボストンマラソン概要】

  • レース日程:2014/4/21
  • 場所:米国マサチューセッツ州ボストン
  • エントリー費:米国在住者が175ドル、海外からは225ドル。
  • エントリー資格:2012/9/22~エントリー時点の間に、BQ公認レースで参加資格タイムを上回る成績を出すこと。(ただし後述のように枠の関係で受理されない場合もあります。BQより速ければ速いほど有利。)
  • エントリー方法:baa.orgより

【ボストンマラソンとは】

オリンピックに次いで歴史のあるマラソン大会。初めて女子が参加した大規模マラソン大会。ボストン参加資格を取ることは多くのアメリカ人ランナーの目標となっている。日本人は過去8回優勝しており、うち2回が瀬古さん。1951年に日本人で初めて優勝した田中茂樹さんは、鬼塚のマラソン足袋を履いて、2:27:45。(出典:ウィキペディア



私が9/15のエリーマラソンでサブ3:05を狙っているのも、BQゲットのためです♪目指せボストン(`・∀・´)!

爆弾テロの影響で今年ゴールできなかったランナーには、エントリーが保証される特別枠があり、5,633人中4,511人が今朝の時点でエントリーしたそうです。他にもチャリティ枠などもあります。


参加資格タイムは、同じぐらいの年代の人たちの中で頑張っていれば報われるというフェアな仕組みです。そして、頑張れば頑張るだけ優先的にエントリーできます。

こういう仕組みがあれば、「50歳以上のすごいランナー」という記事で紹介したように、何歳になってもがんばる元気なマスターズランナーがもっと増えるのでは、と思います。ちなみにこの記事に出てくるランナーは56歳で2:42:27での自己ベスト更新(走歴30年以上)や65歳で走り始めて71歳で3:20:17での自己ベスト更新など、猛者ぞろいですがね(((( ;゚д゚))))

日本のマラソン上級者向けレースも、年代別資格やローリング方式のエントリーを導入するところがあってもいいのかもしれないですね(すでにあったらすみません>_<)。


P.S. 英語記事ですが、9月のBQ対象マラソンリストがありました。かけこみでBQ狙いたい方はどうぞ。あと、北米で行われた資格対象レースのBQ達成率一覧というのもあります。この一覧にはありませんが、日本のマラソン大会でも対象レースになっているものが多数あるようです。


<追記1>

9/9に始まったエントリーですが、最初の3日間ですでに枠が半分埋まったそうです(T_T)
詳しくは、Runner's World - Boston Marathon Field Almost Half Full にて。

<追記2>

9/17現在、すでに枠以上の申し込みがあったそうです。ただし9/20まで受け付けていて、9/16~9/20の間の申し込みは、参加資格タイムを上回る人ほど優先的に有効になるそうです。言い換えれば、BQを満たしていて今週すでに申し込みをした人でも、まだ出られると決まったわけではないということ。
詳しくは、Runner's World - 7,500 More Submit Boston Marathon Entries にて。

<追記3>

9/16~9/20の申し込み枠5000に対し、8000人の応募があったそうです。BQギリギリの方は厳しいかもしれませんね。エントリー結果は9/25に発表されるそうです。
詳しくは、Runner's World - Boston Marathon Entrants to be Notified of Status Wednesday にて。

<追記4>

エントリー結果が出たようですが、今年は参加資格タイムを少なくとも1分38秒上回るタイムで申請しないと足切りにあったようです。9/16~9/20の申し込みは、5450人分が受理され、2976人分が落とされたとか。
詳しくは、Runner's World - 2014 Boston Marathon Cut-off is 1:38 Under Qualifying Markにて。






関連記事(ブログ内)


追記:関連記事(外部サイト)
  • 東洋経済オンライン - 激増するマラソン大会”難民”を救え!・・・今回の記事の2ヶ月後に、東洋経済に現状のエントリーの問題点とローリング・アドミッション方式の利点をすすめるような記事が載っていました。著者は元箱根駅伝ランナーの酒井政人さん。
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2 件のコメント:

  1. SCRさん初めまして!LA在住のやすと言います。マラソン歴は2011年3月に開催されたLAマラソンです。本格的にトレーニングを初めて2年が経過しました。今月行われましたサンタバーバラマラソンで一応ボストンマラソンの出場資格は得たのですが、もし参加するとなるとどうエントリーするのかよく分からず、調べていたらSCRさんのブログにヒットしました。今回の記事を読んでとても詳しく書いてあり勉強になりました。アメリカでも東と西とかなり離れていますが、お互い怪我しないようにトレーニングに励みましょう。
    ちょくちょくブログを拝見させていただきます。

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    1. やすさま、はじめまして!
      2年ちょっとの走歴でボストン資格、すごいですね!
      ボストン情報、少しでもご参考になったのであれば幸いです。
      サブスリー目指してらっしゃるのですね。
      私もいつか目指したいです・・・。
      お互いがんばりましょう!!今後ともよろしくお願いします。

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