2013/09/29

【速報:男子フル世界新】ベルリンマラソン2013男子はウィルソン・キプサングが世界新記録で優勝

本日のベルリンマラソンの結果です。

ウィルソン・キプサングが世界新記録2:03:25(速報値)2:03:23(確定値)で優勝し、2011年にパトリック・マカウがベルリンで作った公認コース(※)での世界記録2:03:38を15秒も更新しました。

以下、スプリットタイムです。

05 k | 14:33 (2:55/km)
10 k | 29:16 (2:56/km)
15 k | 43:45 (2:55/km)
20 k | 58:19 58:20  (2:55/km)
ハーフ | 61:32 1:01:34 (2:55/km)
25 k | 1:13:13 (2:56/km)
30 k | 1:28:01 (2:56/km)
35 k | 1:42:36 (2:56/km)
40 k | 1:57:12 (2:56/km)
フル | 2:03:23 (2:55/km)

※ソースは元々はベルリンマラソン公式ツイッター@berlinmarathonE による速報値でしたが、現在は公式結果に直しました。

ウィルソン・キプサング選手、世界新での優勝おめでとうございます!!


<追記>


日本人選手も含めたトップ選手の結果です。

男子
1位 ウィルソン・キプサング 2:03:23
2位 エリウド・キプチョゲ 2:04:05
3位 ジョフリー・キプサング 2:06:26
4位 Stephen Kwelio Chemlany 2:07:44
5位 Maswai Kiptanui 2:08:52
6位 マリルソン・ゴメス・ドス・サントス 2:09:24
7位 石川 末廣 2:10:24
8位 小林 光二 2:11:31
9位 ルイ・シルバ 2:12:16
10位 Sisay Jisa 2:12:17
: : :
26位 上條 記男 2:19:20


女子
1位 フローレンス・キプラガト 2:21:13
2位 シャロン・チェロップ 2:22:28
3位 イリーナ・ミキテンコ 2:24:54
4位 ヘラー・キプロプ 2:28:02
5位 デジレ・ダビラ 2:29:15
6位 Vianey de la Rosa 2:32:35
7位 早川 英里2:37:45
8位 Nina Stöcker 2:37:46
9位 Lizzi Lee 2:38:09
10位 Maria Yolanda Gutierrez 2:38:18
: : :
中里 麗美 → 記録が出てこないのでDNSの可能性あり。

全結果は公式サイトにて検索可。以下、主に公式サイト発のニュースからの情報です。

スタート時の気温は8度、ゴール時は13度だったそうです。
キプラガト、ミキテンコが風についてインタビューで走りにくかったと行っていますが、そんな中での世界記録でした(男子は30キロ過ぎから風)。

ウィルソン・キプサングの30キロ通過時のタイムは、マカウの世界記録達成時のスプリットより23秒遅かったそうです。35キロ通過時ではまだ20秒の遅れ。40キロではなんと3秒のリード、そして最終的には15秒上回るタイム。マカウは35~40区間で少しペースダウンしたそうですが、それを考えても最後の追い上げがすごかったんですね。

…と思ってラップペースを見てみたら、精密機械のようなイーブンペースを刻んでいました…!2:55/km = 70.2秒/400mのペースです。もし長距離走をしたことがない方が読んでいたら、400mトラックに行って時間を測りながら1周走ってみてください。1周70秒がどれだけ速いか、これを105周走るフルマラソンがどれだけ長いか体験できると思います。

最後の最後で沿道から乱入者が割り込んでWキプサングの目前でゴールテープを切ってしまったのは大変残念…。テロリストでなくて良かったですが、セキュリティは何やってるんでしょう。Tシャツに書かれてる内容を宣伝するのが目的の乱入だと言われていますが、そのTシャツ写真を大々的に載せているメディアもあって、これでは乱入者の思う壺なわけで、なんだかなぁ…。

男子2位のキプチョゲは今回がフルマラソン2回目なのですが、自己ベストの2:04:05。世界歴代記録5位のタイムということで、今後もすごく楽しみな選手です。

終盤まで先頭集団を引っ張った頼もしいペースメーカーの若者2人はEdwin Kiptoo(30Kまで、1987年生まれ、ハーフPR1:01:19、フル未経験) と Philemon Rono(35Kまで、1991年生まれ、ハーフPR1:00:39、フル未経験)。2011年にゲブレセラシェのペーサーだったジョフリー・キプサング(今回3位、ウィルソンとは同姓だが血縁関係なし)のように、彼らも今後マラソン界のスターとなるかもしれませんね。

女子ですが、キプラガトは後半、右足に水ぶくれができてペースダウン。2年前より走りづらい気候とコメントしてますが、堂々の優勝。

2014/2/16 追記:フローレンスキプラガトのその後ですが、彼女は女子ハーフマラソン世界新の1時間5分12秒を達成したそうです。


女子3位ミキテンコはマスターズのフルマラソン世界記録達成(女子40歳以上)だそうです。

男子は1~5位と、女子は1、2位がケニア勢。前述の先頭集団を引っ張ったペースランナー2人と、30Kあたりまで先頭集団にいてリタイアした無名のマラソンデビューランナー、Wilson KirwaVictor Kipchirchirもケニア人。

日本人選手は自己ベスト更新とはいきませんでしたが、10位以内に男女3名が入っていますね。お疲れ様でした!東京五輪も決まったことですし、マラソン強化のためにも今後はケニア並みの選手層の厚さを実現してほしいものです・・・。

※公認コースというのは、一定の条件を満たしたコースで、ボストンのような有名な大会でも下り気味コースは非公認。非公認コースの世界記録は、ジョフリー・ムタイの2:03:02。彼は11月にNYCマラソンを走ります。その次に速いモーゼス・モソップ(2:03:06)は10月にシカゴマラソンを走ります。この2大会でも世界記録が出るか、大注目ですね。NYCには川内優輝も出場。シカゴ・NYC両大会は他にも日本人選手が多数出場するので、また注目選手をわかりやすく紹介していく予定です!


<追記9/30分

Wキプサングの例のアディダスのシューズについて、書いていたら長くなったので別記事にしました。

過去3回の男子フル世界新はアディゼロ・ジャパンで作られた



関連過去記事
10月13日のシカゴも豪華選手勢ぞろいで、世界記録が出てもおかしくないです!この記事は日本人を含めた注目選手を紹介します。

上の記事では、日本人含む主要選手について紹介しています。ウィルソンキプサングについてこんな感じで紹介しました。
ウィルソン・キプサングは25歳までプロのアスリートではなかったという超遅咲きですが、現在31歳でフルのベストが2時間3分台の怪物。米国、英国、ドイツ、日本(2011年びわ湖毎日マラソン大会新)、UAEの数々のハーフ/フルの大会で優勝し、2012ロンドン五輪では銅メダルでした。過去2年のロンドンマラソンではマカウとの直接対決で2度勝利。歴史上、フルを2時間5分以内で3回走ったことがあるのは、ゲブレセラシェと彼のみ。安定して結果を出せるのはすごいですね。今回も当然優勝候補です。スピードのでやすいベルリンなら、自己ベストを4秒縮めるだけで世界記録更新も…?!追記:「この日のために40人の仲間とベストを尽くして練習してきた。コンディションが完璧で気温10~19度なら世界記録も狙える」というような主旨の発言がありました(RW)。ちなみにweather.comの天気予報によると、日曜のベルリンは最低6度・最高16度!!
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