あの本の第3版が、第2版から8年を経て出版されました!
発売前からアマゾンで予約していたのですが、昨日ようやく手元に届きました。
おおお!最後2つは特に嬉しい。
男女のタイムの差ってボストン参加資格を参考に、フルマラソン30分差で同じぐらいの実力かな~と思っていましたが、第3版で追加された表にはデータに裏付けられた換算値が載っています。さらに、同様に年代別の相対的な走力比較もできてしまいます。
また、第2版ではハーフとフルマラソンが同じ章でしたが、第3版はフルマラソンの章が独立しており、50ページも割かれています。
とりあえず、ぱっと読みたい人は4、5章だけでも役立つはずです。
もうちょっと時間がある人は1~5章を集中的に読むのがお勧め。
▼左:第2版、右:第3版
▼新たに追加された性別・年齢別の走力(VDOTレベル)比較の表
女子のVDOT=44.6と同じぐらいのレベルなんですね。
ハーフマラソンで言うと男女差は10分ちょっとです。
▼年齢も加味したレベル換算表
18~38歳男子の私には第2版でも十分だったかもしれませんが、
それ以外の方にはすごく役立つと思います。
18~38歳はひとくくりですが、それ以外は1歳刻みのデータになっており、
範囲はなんと6~58歳!
ランナー人口のほとんどをカバーしていそうですね。
こんな本です。
以下引用。
拙ブログ過去記事では、ダニエルズ本で紹介された閾値走とインターバル走についてそれぞれ触れています。また、公式VDOT計算ツールの使い方、ダニエルズさんのコーチングサイトや、練習でVDOTを上げるタイミングについても書きました。
市民ランナーの私の場合、この本をどう練習に取り入れているかというと、
1. レースのベストタイムからVDOTを出す
2. そのVDOTに対応するペースでスピード練(Iペース、Tペース)
3. ジョグもできればEペースになるように走る
と、最近は上のような感じです。
長期的な練習メニューなどはなく行き当たりばったり
なんですが、個々の練習はダニエルズ方式を参考にする感じです。
ランニングフォーミュラの日本語版は、まだ第2版の翻訳版しか出ていません。
英語版しかない第3版は、英語の勉強にもなると思いますし、VDOT表だけなら英語力なくても見られます(笑)
ダニエルズさんも序章で書いていますが、個人差があるので万人に対して完璧な理論というのはありません。でも、練習の意味や強度の目安が知りたいランナーには、こういう本はぴったりだと思います。
というわけで、6~58歳で初心者~オリンピックレベルの中長距離のランナー(広いw)の方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
発売前からアマゾンで予約していたのですが、昨日ようやく手元に届きました。
第3版の主な加筆点
- ランニングにおける10の基本法則
- 様々なアプローチや練習量による成功事例
- 週間走行距離だけでなく、ストレス(負荷)の強度による練習記録法
- レスト(休養)は練習を避けることではなく、練習の一部としての位置づける
- 男女ごと&さまざまな年齢のランナーの走力を比較できる新VDOT表
- 初心者からエリートまで幅広い種類のマラソン特化の練習プログラム
おおお!最後2つは特に嬉しい。
男女のタイムの差ってボストン参加資格を参考に、フルマラソン30分差で同じぐらいの実力かな~と思っていましたが、第3版で追加された表にはデータに裏付けられた換算値が載っています。さらに、同様に年代別の相対的な走力比較もできてしまいます。
また、第2版ではハーフとフルマラソンが同じ章でしたが、第3版はフルマラソンの章が独立しており、50ページも割かれています。
第3版目次
- 第1章:The Ingredients of Success(成功のための要素)
才能、モチベーション、機会、方向性、そして新規追加の「ランニングの基本法則」 - 第2章:Training Principles and Running Technique(練習の原理とランニング技術)
どの練習をするとどういう能力が上がるのかの理論が明確で、特定の練習をする意義がわかります。第2版で読んだときは目からうろこの連続でした。 - 第3章:Aerobic and Training Profiles(有酸素能力と練習の分析)
最大酸素摂取量やランニングエコノミーについてなど。男女差が出る原理など。 - 第4章:Training Runs and Intensities(各練習方法と強度)
有名なR, I, T, M, Eペースの練習についての説明。 - 第5章:VDOT Values(VDOT)
走力換算ができる画期的なVDOTシステムについての詳細。 - 第6章:Season Training(シーズン内練習計画)
フェーズごとのトレーニング例など。 - 第7章:Fitness Training(体力向上練習)
ウォーキングからストライド走、筋トレまで。 - 第8章:Altitude Training(高地練習)
エリート向け高地トレーニング。 - 第9章:800-Meter Training(800mのための練習)
- 第10章:1,500 to 2-Mile Training(1500~3200mのための練習)
- 第11章:5K to 10K Training(5K~10Kのための練習)
- 第12章:Cross Country Training(クロスカントリーのための練習)
- 第13章:Half-Marathon Training(ハーフマラソンのための練習)
- 第14章:Marathon Training(マラソンのための練習)
- 第15章:Training Breaks and Supplemental Training(休養と補助練習)
長期休養や怪我から復帰したときの練習、クロストレーニングなど。
とりあえず、ぱっと読みたい人は4、5章だけでも役立つはずです。
もうちょっと時間がある人は1~5章を集中的に読むのがお勧め。
▼左:第2版、右:第3版
内容を一部紹介
▼新たに追加された性別・年齢別の走力(VDOTレベル)比較の表
私の場合、VDOTは50ちょっとなので、VDOTレベルは10段階中「4」みたいです。
ハーフマラソンで言うと男女差は10分ちょっとです。
▼年齢も加味したレベル換算表
18~38歳男子の私には第2版でも十分だったかもしれませんが、
それ以外の方にはすごく役立つと思います。
18~38歳はひとくくりですが、それ以外は1歳刻みのデータになっており、
範囲はなんと6~58歳!
ランナー人口のほとんどをカバーしていそうですね。
そもそもランニング・フォーミュラって?
そんな方のために、軽く紹介します。こんな本です。
- 対象距離:800m~フルマラソン
- 対象者:初心者からオリンピック選手まで
- 累計販売数:14万部
- 著者:ジャック・ダニエルズ。元五輪選手、ランナーズワールド「世界のベストコーチ」選出コーチ、博士(運動生理学)。
- 某書評:「(ダニエルズ式は)アメリカで最も保守的かつ主流な練習法」
以下引用。
ダニエルズ本がすごいのは、長距離走のパフォーマンスを様々な要素(前エントリーのLT、ランニングエコノミーなど)に分解し、それぞれにあった練習方法を具体的に提案しているところ。つまり、この本があればコーチがいなくても一人で練習できます。
そしてさらに、ある距離のベストタイムがわかると、VDOTという最大酸素摂取量をベースにしたモデルを使って、別の距離のタイムと練習ペースをはじき出せる表を作り出したのも画期的です。
ロンドンオリンピックの陸上競技長距離種目で金メダル2個のモハメド・ファラーや10000m銀メダルのゲーレン・ラップはこの理論に基づいてトレーニングを行っているそうです。アフリカ勢が長く上位を独占してきた長距離種目ですが、この理論が浸透してから、アメリカでは長距離選手が次々と誕生し、成果を上げています。日本でも高岡寿成さん(マラソン日本記録保持者)が紹介し、一気に広まりました。個々のトレーニング内容の解説が具体的で、メニューを多く例示しているので、多くの中長距離選手、市民ランナーのバイブルになるのではないでしょうか。(引用元:日本語版、アマゾン最も参考になったカスタマーレビュー by 植田さん)
拙ブログ過去記事では、ダニエルズ本で紹介された閾値走とインターバル走についてそれぞれ触れています。また、公式VDOT計算ツールの使い方、ダニエルズさんのコーチングサイトや、練習でVDOTを上げるタイミングについても書きました。
市民ランナーの私の場合、この本をどう練習に取り入れているかというと、
1. レースのベストタイムからVDOTを出す
2. そのVDOTに対応するペースでスピード練(Iペース、Tペース)
3. ジョグもできればEペースになるように走る
と、最近は上のような感じです。
長期的な練習メニューなどはなく行き当たりばったり
なんですが、個々の練習はダニエルズ方式を参考にする感じです。
第3版はまだ英語版のみ
ランニングフォーミュラの日本語版は、まだ第2版の翻訳版しか出ていません。
英語版しかない第3版は、英語の勉強にもなると思いますし、VDOT表だけなら英語力なくても見られます(笑)
ダニエルズさんも序章で書いていますが、個人差があるので万人に対して完璧な理論というのはありません。でも、練習の意味や強度の目安が知りたいランナーには、こういう本はぴったりだと思います。
というわけで、6~58歳で初心者~オリンピックレベルの中長距離のランナー(広いw)の方はぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか。
▲日本語版 | ▲英語第3版 |
パワーアップした表だけでも気になりますね!
返信削除てか、SCRさんのVDOTってもう少し高いイメージでした。50ちょいくらいですっけ?
たしかに新しい表だけでもなかなか価値あると思います!
削除よく見たらVDOT=53.7で練習してるんで、VDOTレベルは10段階の5(VDOT55)のほうに近かったみたいです。
でも、5Kより長いとやっぱりVDOT50ぐらいなんで、長距離が課題ですね~~!
理論苦手だけど男女差ってずっと気になってたんで、読んでみたくなりました。
返信削除ですのでとりあえず3rd editionのKindle化リクエストしときました。
私もボストンのqualifyong timeが男女で30分差なので男女差は30分って思ってたんですが、そう単純なものじゃないのかも知れませんね。
私はボストンのqualifying timeまで15分ですw
キンドル派なんですね。
削除電子版なら海外からのshipping時間かからないのでいいですね。
BQまで15分ですか!もう手が届きそうな感じですね。
私はあと10分です。今年中にはなんとか達成したいですが、どうなることやら・・・?!
お久しぶりです。覚えていらっしゃらないかもしれませんね。10月頃に一度参らせて頂いた「テネシーウィスキー」です。
返信削除ランニング・フォーミュラ第3版とても気になっておりました。最近アドバンストに浮気をしていたところでしたが、フォーミュラも第2版の欠点が改善されていそうですね。私、英語力には自信がございませんので日本語版を待ちますが、今後も情報発信して頂けると有りがたいです。
私のブログでも、当ページ紹介させて頂きますね。
お久しぶりです。もちろん覚えております。
削除最近、はじめてテネシー産のほうのダニエルズも買ってみました(笑)
また何か新しい点が見つかったら書きたいと思います。
それと、まだ未読ですが、ダニエルズ式をベースにした練習方法の本のレビューもする予定です。
記事のご紹介、ありがとうございましたm(__)m
もうKindle版出たんですね!
返信削除好きなテーマだとリーディングも捗りますね(笑)