そんな疑問にランナーズワールドの「Talent v. Training in Runners」という記事が答えています。
下の図は、生まれつきの素質のある人・ない人が練習でどれだけ伸びるかをわかりやすく表した仮想的なグラフ。100mと10000mでは大きく違いが出ています。
x=0の各点から線が2本出ているのは、人それぞれ、練習での伸び具合が違うから。これをトレーナビリティ(練習に対する適合・適応能力)と言うそうです。
短距離は、才能がない人がいくら頑張っても、才能がある人に勝つのは難しいようです(この論文などでも検証されています)。一方長距離走では、「頑張ってる素人>才能はあるけど練習してない人」となることもあるとか。
例えば、2012ロンドン五輪と2013世界陸上の5000m&10000mで2冠を果たしたモハメド・ファラー選手には双子の兄弟がいます。彼の名はハッサン。ランナーではなく、電気通信エンジニアです。なので極端な話、市民ランナーでも下手したら、DNA的に天才アスリートの素質のあるハッサン・ファラーに長距離走で勝てるのかもしれません。これがボルトの兄弟と100m対決とかなると、そう簡単な話ではないはず。
野口みずき選手の「走った距離は裏切らない」という言葉がありますが、よく考えてみると、距離云々はともかく、努力は報われるという点ではすごく本質を捉えた名言ですね!
練習すればするほど伸びるとは、長距離ランニングやっていて良かったです!
※最近ほとんど走れてないけど・・・
余談ですが、仕事ができるできないは、才能と努力どちらが大きいでしょうか?カーネギーメロン大学のビジネススクールの教授がいろいろな会社のエース級社員を調べ、その仕事ぶりや経歴を紹介している本があるのですが、その本によれば「Stars are made, not born」だそうです。MBAの教科書にもなったりしてますが、堅苦しくない普通の読み物なので、英語でビジネス系の本を読んでみたいな、という方にはおすすめの一冊です。
How to Be a Star at Work: 9 Breakthrough Strategies You Need to Succeed
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