2014/07/28

才能と努力の不思議な関係:短距離走vs長距離走

なんでも1万時間ほど打ち込むとエキスパートになれる、という「1万時間の法則」。最近は本当に当てはまるどうか話題になってますが、陸上競技も練習すればするほど早くなるんでしょうか?それとも生まれ持った素質が命?

そんな疑問にランナーズワールドの「Talent v. Training in Runners」という記事が答えています。

下の図は、生まれつきの素質のある人・ない人が練習でどれだけ伸びるかをわかりやすく表した仮想的なグラフ。100mと10000mでは大きく違いが出ています。

努力と才能

x=0の各点から線が2本出ているのは、人それぞれ、練習での伸び具合が違うから。これをトレーナビリティ(練習に対する適合・適応能力)と言うそうです。

短距離は、才能がない人がいくら頑張っても、才能がある人に勝つのは難しいようです(この論文などでも検証されています)。一方長距離走では、「頑張ってる素人>才能はあるけど練習してない人」となることもあるとか。

例えば、2012ロンドン五輪と2013世界陸上の5000m&10000mで2冠を果たしたモハメド・ファラー選手には双子の兄弟がいます。彼の名はハッサン。ランナーではなく、電気通信エンジニアです。なので極端な話、市民ランナーでも下手したら、DNA的に天才アスリートの素質のあるハッサン・ファラーに長距離走で勝てるのかもしれません。これがボルトの兄弟と100m対決とかなると、そう簡単な話ではないはず。

野口みずき選手の「走った距離は裏切らない」という言葉がありますが、よく考えてみると、距離云々はともかく、努力は報われるという点ではすごく本質を捉えた名言ですね!

練習すればするほど伸びるとは、長距離ランニングやっていて良かったです!
※最近ほとんど走れてないけど・・・





余談ですが、仕事ができるできないは、才能と努力どちらが大きいでしょうか?カーネギーメロン大学のビジネススクールの教授がいろいろな会社のエース級社員を調べ、その仕事ぶりや経歴を紹介している本があるのですが、その本によれば「Stars are made, not born」だそうです。MBAの教科書にもなったりしてますが、堅苦しくない普通の読み物なので、英語でビジネス系の本を読んでみたいな、という方にはおすすめの一冊です。


How to Be a Star at Work: 9 Breakthrough Strategies You Need to Succeed



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2014/07/11

オレゴンプロジェクト限定版 Nike Zoom Elite+ 6 を買ってみた

Nike オレゴンプロジェクト限定版Zoom Elite+ 6
レビュー対象
NIKE Oregon Project Zoom Elite+ 6

定価: 115 USD
通常価格: 85 USD
購入価格: 75 USD

良い点
  • デザイン
  • 軽さ
  • クッション性
  • グリップ力
  • サイズのラインナップ

悪い点
  • 通気性

おひさしぶりです。忙しくてなかなかブログが書けていませんが、セールでシューズを買ってみました。

オレゴンプロジェクトのロゴ
ナイキ・オレゴンプロジェクト(ORPJT)の限定版シューズで、サブ3~サブ4ランナー向け練習用シューズ「Zoom Elite+ 6」です。このシューズ、日本からも買えるみたいですよ。

※ORPJTは、著名選手が多数所属するナイキの陸上チームです。詳しくは拙記事「モハメド・ファラー所属のオレゴンプロジェクトとは?」をご覧ください。


外見


Nike Zoom Elite+ 6 (正面)
▲正面から

Nike Zoom Elite+ 6 (背面)
▲後から。オレゴンプロジェクトのドクロのロゴがポイントです。

Nike Zoom Elite+ 6 (斜め後ろ)
▲斜め後から見るとこんな感じ。
フレッド・ペリーじゃないですよw

Nike Zoom Elite+ 6 (横)
▲真っ黒なシューズもなかなかかっこいい( ´∀`)bグッ!


カラー比較

市販されている通常版の Zoom Elite 6 とORPJT限定版の商品写真を比べてみました。

Nike Zoom Elite+ 6 カラーバリエーション比較

限定版は全然違うシューズみたいですね。
好みの問題ですが、派手派手もいいですが、こういう落ち着いた感じの配色のランニングシューズもかっこいいですね。普段履きもできちゃうかもしれませんね。(※NYにはナイキの黒いランニングスニーカーを普段履きするオシャレさんがいるらしいです)


インソール


FITSOLE2
▲黄色のインソールにはFITSOLE2と書かれてました。

インソールにはなかなかフォーカスされることの少ないですが、【FITSOLE2】というアーチサポートパーツが一体化されたものが装備されています。これによってインソール自体の耐久性が上がると同時に足裏の凹凸を感じるストレスも軽減させてくれます。
引用元:オッシュマンズブログ


アウトソール

写真撮り忘れたので、商品ページより。
グリップ力あります。

アウトソール


サイズ


23.5~29.5cm
▲7インチ(Nike換算で24.5cm)ってなかなかアメリカでは手に入らないのに、余裕で在庫があり感激しました。

Elit+ 6は23.5~29.5cmまで揃ってました。男女兼用かもしれず、レディースの範囲もカバーしてるからなのかもしれません。


ネットで買う時にちょっと注意が必要なのは、メーカーによってサイズ換算が違ったりする点。

例えばアシックスの換算表だと6.5インチ=25cm、ナイキの換算表だと7.5インチ=25cmだったりと、規格が乱立してます。
サイズといえば、アメリカのシューズのサイズはすごくわかりづらいです。USサイズとcm表記の換算式は男女、子供、規格(ブランド)毎に違います。詳しい経緯はWikipedia: Shoe_sizeにありましたが、規格乱立でカオスです・・・。
はじめてのレースシューズ!【サイズ選び方編】

今まで買ったアシックスのランニングシューズ2足は25cmで、今回のナイキのは24.5cm。ところが、今回のシューズのほうがつま先の余裕があります…。サイズ選びって奥深いですね。

自分的には、大きな捨て寸のシューズから捨て寸0.5cmシューズにしたら初めて黒爪になるようになったので、このぐらいの余裕が丁度いいのだと思ってます。※黒爪は大きいシューズでなる説もあるようですが、私は自分の経験からこの説に懐疑的。


重さ

Zoom Elite重量
▲250gでした。サイズは7インチ (24.5cm)。
RWによれば平均的な重さみたいです。
その割にクッションは効いています。

(参考)
ASICSターサージールの重量
▲レース用シューズのターサージールは157g
今回のシューズはこれより+100g重いですが、ちょっと走ったぐらいだとそこまで顕著な重さは感じませんでした。


アシックス ゲル・スカウトの重量
▲トレイル用のゲル・スカウトは294g


走ってみた

履いてみた感じ、前述のインソールのおかげか、かなりのフィット感です。

さっそくロードとトラックを走ってみたところ、グリップ力満点で、ターサージールのようでした。ただし、ターサーみたいにカツカツという音は出ません。

レースシューズではないものの、ターサーのように走っていると自然とペースが上がる気がしました。実際タイムトライアルとかしたら少しは違うのかもしれませんが…。

ちょっと気になったのは、あんまり通気性が良くないこと。一応風も少し入ってくる気はしますが、ターサーほどではないです。私はあんまり汗かかないほうなんですが、汗っかきの人には夏のシーズンはちょっと暑いかもしれません。



他サイトのレビュー


ランナーズワールドのシューファインダーページでは、他のシューズと比べて重さやクッション性を相対評価しています。Elite 6がなかったので、Elite 5 のページを見てみると・・・

Zoom Elite評価

固くてフォアのクッションが多めに入っているシューズのようです。

レビューには体重が軽めのサブ3ランナーの練習用シューズに丁度いい、というようなことが書いてありました。

他サイトのレビューも見てみると・・・

Running Shoes Guru - Nike Zoom Elite +6 Review
良い点
 - ミッドフットのFlywire技術のおかげるよるフィット感
 - 前モデルであるElite+ 5よりも軽量化されている

悪い点
 - ミッドフットストライカー用ニュートラルシューズとしては少し固い

編集部評価:8/10点(2013/7/31)


クッション性・汎発性をバランスよく調整した、ストライドが大きめなランナー向けのシューズ(サブ4を目指す方にお勧め)
アッパーにはダイナミックフライワイヤーをミッドフィットに搭載し、靴ひもに連動し足を包み込むようにしっかりホールド。走行時もしっかりとしたフィットを得られる。 

とこんな感じでした。まとめると、サブ3~4向けのクッションの効いた固い練習用シューズのようです。


4種類のオレゴンプロジェクト版シューズ


ORPJTは4種類の限定版シューズを出しています。Running Shoes Guruのコメントも参考に軽く紹介すると・・・

Zoom Elite+ 6

Zoom Elite+ 6

今回紹介したシューズ。数年前に人気があったものの製造中止になり、近年ORPJT所属のファラー選手の意見も取り入れながら再開発された練習用シューズ。

Pegasus 30

Pegasus 30

ナイキが30年間出してるランニング初心者向け定番シューズ。

通常版は、ついこの間31が出ました。Pegasus 31 はアマゾンジャパンでも買えるみたいですが、輸入品しかないので割高です。こちらもファラー選手が開発に関わっているそうです。

▼31をテストするファラー選手(動画
ファラー選手

Zoom Structure 17

Zoom Structure 17

ナイキが15年間出している安定性のあるシューズ。プロネーション対策に最適。
※通常版現行モデルは18。

Zoom Victory 2 Spike

Zoom Victory 2 Spike
トラックで走るガチランナー用スパイク。


どこで買える?

今回このシューズを買ったのは、ORPJTの公式オンラインストア

オレゴンプロジェクトストア

ロゴ入りシャツやシューズがいろいろと売っています。別にガチランナー用というわけではなく、私のような普通の市民ランナーが着用しても問題ないと思います・・・たぶん(笑)

この間町で見かけた普通のランナーもここのタンクトップを着ていました。

某ロックンローラーもライブで着ていたとか…。
こんな着回しの効くランニングウェアってなかなかないと思いますw




ORPJTの商品は、現在はFedExで日本にも発送してくれるようです。

たまにキャンペーンをやっており、私は今回割引セールを狙って買いました。


ある時はゲーレン・ラップ選手のサインが貰えたり、

iPhoneケースがもらえるキャンペーンをやってることもあります。


Oregon Project iPhone 5 cases free with every OP purchase online and at the Nike tent at Hayward Field tonight! #preclassic by @oregonproject

▲ORPJT所属のMary Cain選手


まとめ

ちょっと珍しくてデザインもいけている、ORPJT限定シューズの紹介でした。
フルマラソン3時間~4時間レベルは「Zoom Elite+ 6」、ランニング初心者の方は「Pegasus 30」、偏平足気味の方は「Zoom Structure 17」が良いようです。日本からも注文可のようです。


■Nike オレゴンプロジェクト・オンラインストア
http://nikeoregonproject.com/pages/store





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