2013/11/03

【速報】NYCマラソン2013の結果:ジョフリー・ムタイとプリスカ・ジェプトゥーが優勝。今井6位、川内11位、重友11位。

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米国ニューヨークで行われたのINGニューヨーク・シティ・マラソン2013の結果です。(※敬称略)

男子はジョフリー・ムタイが2:08:24で優勝しました。

今井は6位で2:10:45。
川内は11位で2:12:29。

女子の優勝者はプリスカ・ジェプトゥーで、タイムは2:25:07。

重友は11位で2:31:54。


このレースの結果により、ワールドマラソンメジャーズ(WMM)の2012-2013シーズンの優勝者は、男子は今回2位のケベデ、女子は今回優勝のジェプトゥーとなりました。




エリート選手の結果


男子
1位 2:08:24 ジョフリー・ムタイ
2位 2:09:16 ツェガエ・ケベデ
3位 2:09:45 ルサフォ・エイプリル
4位 2:10:03 ジュリウス・アリレ
5位 2:10:41 スタンレー・ビウォット
6位 2:10:45 今井 正人
7位 2:10:56 ジャクソン・キプロプ
8位 2:11:23 ピーター・キルイ
9位 2:11:34 ウェスリー・コリル
10位 2:12:03 ダニエル・メウッチ
11位 2:12:29 川内 優輝
12位 2:13:05 スティーブン・キプロティチ
13位 2:13:23 ライアン・ベイル
14位 2:16:35 ジェフリー・エグルストン
15位 2:18:16 ブアブダラ・ターリ

女子
1位 2:25:07 プリスカ・ジェプトゥー
2位 2:25:56 フレヒウォツ・ダド
3位 2:27:47 エレナ・プロコプッカ
4位 2:28:14 クリステル・ドネ
5位 2:28:22 バレリア・ストラーネオ
6位 2:28:49 キンバリー・スミス
7位 2:29:10 サブリナ・モッケンハウプト
8位 2:29:24 ティギスト・トゥファ・デミッセ
9位 2:30:04 エドナ・キプラガト
10位 2:30:09 ダイアン・ヌクリ
11位 2:31:54 重友 梨佐
12位 2:34:49 リサ・ストゥブリッチ
13位 2:35:05 アドリアナ・ネルソン
14位 2:38:06 フレヒウォツ・ダド
15位 2:40:03 ケイティ・ディカミロ

ソース:公式リザルトページ

北から向かい風が吹いており、走りにくかったようですね。※NYCマラソンはスタテンアイランドから北に走りセントラルパークでゴールするpoint-to-pointコースです。

日本人選手の中では、今井選手が大健闘!上位おめでとうございます!

川内選手は・・・残念でした。12月に出走予定の福岡国際と防府に期待です。


なお、地元アメリカ勢トップは、男女ともに13位という結果に終わっています。


Pジェプトゥーのネガティブ・スプリット


女子優勝者の華麗なネガティブスプリットが、こちら。


地点
(km)
通過
タイム
5Kスプリット
タイム
5Kスプリット
ペース
50:19:0519:053:49
100:36:5517:503:34
150:54:3517:403:32
201:12:0517:303:30
251:29:3117:263:29
301:45:2015:493:10
352:01:5016:303:18
402:17:5416:043:13


WMM2012-2013シーズンランキング


ワールドマラソンメジャーズのランキングは、冬の東京、春のボストン・ロンドン、秋のベルリン・シカゴ・NYCの6大会+五輪・世界陸上で決まります。

2012-2013シーズンは前述のとおりNYCMで締めくくられ、ケベデとPジェプトゥーが優勝となりました。男子女子のランキングを見ると、両方共アフリカ勢がトップ10を占めています。

日本人選手は、目立つ活躍は全て2013年だったようです。男子は世陸5位の中本が27位、女子はロンドン3位の赤羽と世陸3位の福士が16位、世陸4位の木崎が24位にランクインしています。



出展は上記ランキングページ上のPDFより。

ちなみに市民ランナーでもWMM6大会完走を目指す人がいるようで、完走者をSix Star Finisherというそうです。最近ひとみさんブログの鈍足親父さんのコメントで知りましたm(__)m。詳しくはこちら。完走者リストはこちら

優勝選手プロフィール


今回の注目選手のプロフィールは、次の拙記事をご覧ください。
記事ではGムタイについて、こんな風に紹介していました。
Gムタイは81年ケニア生まれ。2011年のボストンマラソンにて、男子フルマラソン非公認コース世界歴代1位である2:03:02を達成(大会記録を2分50秒も更新)。同年、NYCマラソンにてペーサーなしで大会記録を2分37秒も縮める2:05:06で優勝。2012年のベルリンでも2:04:15の好記録。2011-2012シーズンのWMM優勝者。(※その前のシーズン優勝者のEムタイは別人です。)
この記事にも書きましたが、先日シカゴで2:03:45を出したデニス・キメットは練習パートナー。さらには、先日ベルリンにて公認コース世界記録の2:03:23を出したWキプサングとも練習しているそうです。彼らはVolare Sportというチームに属していますが、このチームが非常に良い成果を出している理由について、ムタイはこんな発言をしています。「ここのアスリートはクリーン。この地形での練習に勝てるようなドーピングは存在しない。」「ケニアのKapng'etunyやItenのような坂や谷のある場所でハードなハードな練習をするだけのこと。」「成功の秘密は単純さ。練習、練習、練習のみだ。」(英語記事

ムタイのコーチを調べたら、驚きました。なんとセルフコーチです。練習メニュー例がLetsrunに転載されていましたが、次の通り。

月曜 午前2時間、午後1時間@4:00-5:00/km
火曜 午前50分@5:00/km、午後12 x 1km @ 3:00/km w/ レスト1分
水曜 午前110分、午後2時間@5:00/km
木曜 午前40km@4:30~3:30/kmビルドアップ
金曜 午前110分、午後2時間@5:00/km
土曜 午前20 x 2分 @ 3:00/km w/ レスト1分
日曜 レスト

※高度2500m、恐らく未舗装路です。
※端数はマイルからの換算時に端折ってます。
※ウォームアップ・クールダウンは除いています。

ムタイは昨年秋のベルリン以降は、マラソンを完走していません。今年のロンドンは32kmあたりでリタイアし、DNFでした。その他の今年の戦績は、2月のRAKハーフマラソン(UAE)58:58、5月オタワ10K(カナダ)27:38。
一番最近では、9月22日の伊ウーディネ・ハーフマラソンにて59:06の好記録を出していることから、今回も調子は良さそうで、当然優勝候補です。自身の大会記録を破り、記録の出にくいNYCMで4分台が出せるかが見もの。ゼッケン番号は1。


またPジェプトゥーについては以下のように紹介しました。
Pジェプトゥーは今年のロンドンマラソンを制した、84年ケニア生まれ。letsrunはキプラガトとPジェプトゥーの過去の直接対決は2勝2敗だが、今回はジェプトゥーに勝機があるとしています。その理由は、今年9月のグレート・ノース・ランで好タイムを出し、前女子5000m世界記録保持者のメセレト・デファーと現女子5000m世界記録保持者のティルネシュ・ディババに勝利したから。同レースの大会記録はポーラ・ラドクリフによる1:05:40ですが、これは非公認コース(30m下りのため)における女子ハーフ世界歴代1位です。ジェプトゥーのタイムはたった5秒差の1:05:45だったとのことで、とんでもないタイムだったことが伺えます。そして、キプラガトより5歳若い点も有利です。なお、シカゴ優勝のリタ・ジェプトゥーは別人。

シューズ


↓上位選手のシューズについては、別記事に移動しました。
NYCマラソン2013で速いランナー100人が履いたシューズ


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